
東京地方の5月21日の日の入り、18:43。
堀秀道先生によれば、
日本の雲というのは他に類をみないほど多彩で美しいものなのだそうだ。
中国では神仙境にしかあらわれないような高貴の雲が、
わが国ではいたるところで目にすることが出来るのだという。

学生の頃、屋上に寝転がって雲のない空を見上げていたことがある。
視界はひたすらに青いだけでどこにも焦点を結ばない。
だからなにも見えていない。
ただ青という色だけが世界を染めているばかりである。
あれが夕方になると茜色が混じってきて、
すると色の境目にピントを合わせることができるのだろうか。

夕陽はこの世の終わりのような顔をして沈むくせに、
どうせ明日はまたいけしゃあしゃあと朝日になって昇るつもりだ。

そんな感じですよ、日没。