あたらしいおともだち
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あたらしいおともだちです。
オリンパスCAMEDIA SP-550UZ。
もはや性能に関してあれこれゴタクは並べませんので、
興味のある方はメーカーサイトをご覧下さい。
http://olympus-imaging.jp/digitalcamera/sp550uz/
個人的には、やっとクールピクス950の後釜が見つかったってとこ。
通算10台目のデジカメですけど。うげげ。

それにしてもコンパクト機でこれだけのスペックのものが出てきてしまうと、
ファミリーユーザーが一眼デジタルに手を出す意味ってぶっちゃけ殆どないと思った。
実際、F3.5クラスのズームセット一眼買うくらいなら、
コンデジの方が全然コストパフォーマンス高いがな。
モノによるけどせいぜい半分以下だもん、値段。

この辺、銀塩時代の一眼とコンパクトの勢力分布とはだいぶ事情が違う。
あの頃4~5万円クラスのズームコンパクト機を買おうという人がいたら、
私は全力で止めていた。
悪いこた言わない。安物でいいから一眼レフ買えと。

これは至極単純な理由で、
安物の一眼用ズームがF3.5-5.6くらいの明るさなのにに対し、
コンパクトのズームってF4.5-11とかいう途方もない暗さだったのだ。
レンズの明るさはシャッタースピードにダイレクトに反映する。
手ブレ防止装置など存在しない時代だ。
105mmF11とかいうレンズではシャッタースピードはめためたに遅くなり、
三脚無しに写そうとすればプロでもブレてしまう。
コンパクトカメラ持ち歩くのに三脚携帯する物好きはほとんどいない。
まともな写真が撮れないのだから詐欺も同然である。
見せ掛けだけのハイスペックでしかない。
1990年代までの高倍率ズームコンパクトは、
基本的に買ってはいけない商品やってん。

しかし記録方式がフィルムからデジタルになると、
一眼レフとコンパクトにはもっと別な違いが出てきた。
撮像素子の大きさである。

コンパクトデジカメの撮像素子は1/1.8か1/2.5型CCDが主流だ。
画面サイズでいうと7.5mm×5mmか6mm×4.3mmになる。
これに対して一眼デジカメの撮像素子は、
もっとも小さいフォーサーズマウント対応機で17.3×13.0mmある。
ニコンやキヤノンのフラグシップ機に至っては、
35mmフィルムと同じ36×24mmをキープしている。
ぜんぜん違うねん記録画面の大きさ。

当然ながら記録面が大きいほどデータ再現は豊かになる。
売場では画素数ばかりが話題にされるが、
実はこっちの方が大きな問題だったりする。
少々乱暴な言い方をすれば、だから一眼レフで撮った写真はキレイなのだ。
デジタルの場合。

が、それはプロやオタク連中が拘るレベルの話。
コンパクトデジカメはこのビハインドを逆手に取った。
具体的には、たとえば記録面が小さければレンズも相応にコンパクトで済む。
一眼レフなら28~504mm相当というバケモノみたいな高倍率ズームが、
1/2.5型CCDであれば4.7~84.2mmというサイズで実現できてしまうのである。
ちょっと専門的な話になるが、
焦点距離が短くなれば有効口径も小さくて済むため明るさをキープするのも容易だ。
だからSP-550UZではF2.8-4.5という驚異的な数字が出ている。
一眼でこんなレンズを作ろうとしても、
とてもじゃないが実用レベルのものは出来ない。

手っ取り早くいえば、
現在コンパクト機として市場に出回っているデジカメは、
一眼レフタイプのそれとはまったく別種のキカイやねん。
いにしえのハーフサイズやポケットカメラに近い。
別種のキカイだけれど同じようにデジタル写真が撮れる。
違いはボケがきれいに出るとか出ないとか、その程度だ。

キレイな写真は撮れるけどデカくて高い一眼レフと、
それなりの写真しか撮れないかもしれないが小さくて安くてハイスペックなコンパクト。
前者を選ぶ理由は決して多くない。

もっともこれを逆に考えると、
いくらスペックが良くてレンズが明るくても、
たとえば上に示したような画像
(α7Digital + 35mm/1.4、f3.5オートで撮影)はコンデジでは撮れない。
どうしても被写界深度がそこまで浅くならないのである。
これが銀塩時代ならフィルムは一緒だから、
コンパクトでも良いレンズのついたもので三脚とかちゃんと使えば、
一眼で撮ったものとまったく遜色ない画像が撮影できたのに。

そのへんの違いをユーザーがどう判断するかってのが、
目下のデジカメ選びのキモなのだと思う。
思います。

実写テストからブツ撮りを2枚。
モデルは36年前のオリンパスの傑作、OM-1。
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1971年の発表当時、
劇的にダウンサイジングされた一眼レフとして話題を集めた機種である。
そうだ。
この50年余り、小さくて精密なものを作らせたら、
オリンパスの右に出る光学メーカーはなかった。
そしてSP-550UZにもその精神は脈々と受け継がれている。
なんか嬉しい。

昨日は取材にこれ一台抱えて行きました。
機材少なくて済むんでほんとラク。
しばらくは延々持ち歩いてるので、
会った人は呆れればいいと思います。

昨日あたりから既にもう呆れられてんだけどさ。
【2007/03/11 10:58】 | 未分類 | page top↑
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