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石垣島に行ってきました(前編)
coco先生の引率で津田七節先生と三人でたのしい遠足。
以前から行きましょうとは言ってたけど本当に行っちゃいました。
人間やればできるもんだ。
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もっとも私がやったのは自分の乗る飛行機の手配くらいだよ。えっへん。
出発地が違うもんでこれはひとりでやらないといかん。

そして空港までのバスが予約制であることに気づかず、あやうくヒコーキに間に合わなくなりかける抜け目のない俺様。
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ひとりでできてないよ俺。だめじゃん俺。
でも無事着いたし天気もいいから結果オーライだ。

島には二時間ばかし先に着いてたのに、後から来た二人に先にタマムシを見つけられるあたりも抜かりがないぞ。
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私に見せるために宿まで連れて来てくださいました。すまんこってす。
街路樹のモモタマナに付くアオムネスジタマムシさんです。

その足で原チャリを借りてバンナ公園に向かう。
「お、客人か」
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好奇心旺盛なキノボリトカゲ翁に歓迎されて嬉しい。
爬虫類だいたいおじいさんぽい説は私の持論です。

宮古島以南に分布するスジグロカバマダラがふわふわと飛び回っておらるる。
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カバマダラといえば毒蝶なので、たちまちウキウキする。
理由はよくわからない。好きなんだよ有毒生物。

ヨツメオサゾウムシ。これも南の虫ですなあ。
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和名は鞘翅にある斑紋を四つ目に見立てたものか。
ヨツホシとせずにヨツメとした命名者の気持ちがちょっとだけ知りたい。

温室でない場所を飛んでるのを初めて見たオオゴマダラ。
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蝶としては日本最大とされる成虫も存在感抜群だが、金色に輝く蛹も美しいぞ。
多摩動物公園の昆虫館で通年展示されているので、ぜひご覧頂きたいぞ。

オオジョロウグモ。
こちらも網を作るクモの仲間では日本最大種であり、小さな鳥くらいなら絡め取ってしまうんだ。ひええ。
もっと大きいやつが見つかれば七節先生が咬まれてみる予定だったが、幸か不幸かミニサイズしか出会わなかった。
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なおDPZのあの平坂氏によれば
「ハチに刺された程度には痛むらしいと聞いていたが、実際に咬まれてみるとたいしたことは無かった」とのこと。
http://www.monstersproshop.com/biggest-spiders-japan/
とはいえなにも皆が咬まれてみることはないと思う。念のため。

これは本州でも見られる、フレンドリーなキボシカミキリ。
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このあと私の手に乗せたらうんこをして落ち着いた風であった。

何を思ったか緑色の葉の上に乗ってしまった茶色いナナフシ。
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アマミナナフシでいいのかしらん。
この手のナナフシはおそらく世間のイノセントな皆様が考えているよりは樹木と一体化しておらず、普通に見つかります。
もっと無理なやつは後編で出て来ますのでお楽しみに。

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ツユムシの仲間と思われる幼生。
本土で知ってるやつより背中がまるいなあ。
石垣のバッタの仲間はやたらと多いので迂闊な同定は避けておくよ。

擬木をステージにしたがるあたり、行動がカナヘビくさいキノボリトカゲくん。
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そろそろと近づくとやおら腕立て伏せを始めるのだが、coco先生によると威嚇らしい。
相手を恐れさせ、なおかつ筋力をも鍛えられるという恐るべき技である。

人間としてはトカゲの腕立て伏せは特段怖くないので捕獲してみた。
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口を開けて若干怒っているようではあるが、この後おとなしく頭を撫でられていた。
かわいい。

しかし私以外の人間に対してはたちまち怒りを露わにするのであった。
戦慄のキノボリかみつき攻撃(語呂が悪い)。
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かわいい。

島のどこそこでむやみにメタリックな輝きを放っているのは、ナナホシキンカメムシ様である。
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本土のアカスジキンカメも綺麗だが、こちらのナナホシキンカメの金属光沢はちょっと尋常でない。
ついカメラを向けてしまうので、こんなに毎日大量に同じ種類のカメムシを撮ったのは初めてだと思う。

山の方へ行くと木生シダなどが密生しておりジュラ紀の森林もかくやという佇まいである。
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エダフォザウルスとかメガニューラとか出て来ても驚かないぞ。驚くよ。

足元の湿った落ち葉でなにか跳ねたものがある。
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リュウキュウカジカガエルの小さいのだ。
いや、動かないとわかりませんねこれ。
カエルの種類も豊富な石垣でした。

ふと見上げた樹上に現れたサンクチュアリ。
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樹液に群がるスミナガシとサキシマヒラタクワガタですよ。
スミナガシは本土でも見られる蝶ですが、墨流しの名に相応しいシックな色味に真紅のストローが目立つ美麗種。
サキシマヒラタは言うにや及ぶ。
やっぱり夏はね。クワガタに会わないとね。

サキシマヒラタ男子大小詰め合わせ。
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大のアゴの開きっぷりが実に大人気なくてよろしい。

「客人、楽しそうじゃな」
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日本で最も美しい蛾と言われるサツマニシキ。
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実に息を呑む構造色でした。
しかしなんでそんな相撲取りみたいな名前なのかはわからない。あと芋焼酎。

「アズマニシキってなんでしたっけ」という私のぼんやりした問いかけに、
「金魚…ですね」と即答してくださった七節先生である。
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私も無駄知識はそれなりに多いつもりだが、両先生には敵わない。楽しい。

夜の石垣に繰り出す。
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擬木の上にちょこんと座るシロアゴガエルくん。

街灯に虫を求めてやって来たのはホオグロヤモリかな。
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かな、というのは石垣はヤモリの種類もなかなかに多いからだ。
本土にはほぼニホンヤモリ一種しかいないことを思うと、何やら実にもの凄まじい生物相である。

夜の公園でサイカブトを拾う。
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樹液には来ず、サトウキビの糖質をこよなく愛するカブトムシくんだ。
ヤシの実やパイナップルも大好きさ。甘いから。
……てなわけで沖縄の農業的には立派な害虫です。しくしく。

「シャチでーす」「ホコでーす」「ムシでございます」
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いわゆるシャチホコムシ、シャチホコガの幼虫トリオである。
これは上下逆さに枝にしがみついて、その名の通りシャチホコ立ちをしているポーズです。向かって左が進行方向。
最近はイモムシかわいいと言われることも多い蛾の幼虫の中で、ぶっちぎりの異形だ。エイリアン感半端ない。
着ぐるみ作るとしたら上半身と下半身でスーツアクターがふたり必要な造形だよ。

頭上を黒い大きなものがバサバサ飛ぶのでカラスかと思ったが、木に止まったところを見たらヤエヤマオオコウモリだった。
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大蝙蝠とはよく言ったもので、神田川のあたりを夕暮れにちろちろ舞ってるイエコウモリの軽く十倍はありそうに見える。
子熊が木からドテッとぶら下がっている塩梅で、よく考えるとなかなか異様な光景だ。
赤子くらい攫ってゆきそうな雰囲気だが、この仲間はめっきり果実食なのでそんな剣呑なことはしない。
このあとは器用に樹上を渡り歩いてパッションフルーツの花の蜜を吸っているようだった。

哲学者風味の濃厚なオオヒキガエル。
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晩年の井伏鱒二氏をも彷彿とさせる佇まいである。
カエルはあとサキシマヌマガエルも見た。次来るときはヒメアマガエルに会いたいな。

夜景なども撮ってみる。
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本当は満点の星空を見上げたかったのだが、雲がかかっていて叶わなかった。
山から見下ろす夜の街は明るい。実際、繁華街には深夜まで人影が耐えない。
遅くまで賑やかな南の島なのであった。

以下、後編に続く。
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頼りになるcoco先生と私、そして生きとし生ける森羅万象をこよなく愛する玉川数さんの共著、
『里山奇談 めぐりゆく物語』には津田七節先生も美麗写真をご提供頂いております。
https://www.amazon.co.jp/dp/4041066697/
よろしくお願いいたします。と宣伝。
【2018/07/02 03:43】 | ネイチャー | page top↑
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