雨の日のむし遠足
梅雨は日本の雨季ですか。
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coco先生と津田七節先生とご一緒した、絵描きのむし遠足の記録その他。

※なお今回具体的な撮影地はなんとなくぼやかしてあります。悪しからずご了承ください。

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雨の朝、妙に渋い佇まいの雨蛙が中空を睨んでいたよ。

池の上に伸びた枝にたわわに実るモリアオガエルの卵塊。
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まだ遠くに行ってないのでは、と親の姿を探したが見つからなかった。おとなは色々忙しいのだ、きっと。

近くの木で羽化するギンヤンマをスローシンクロ。
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ソフトンIIな効果は狙ったものではなくレンズが曇ってただけ。でもイキにしてみましたよろしく。

キーノコ人間(筋肉少女帯『マタンゴ』曲中の発音で)
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雨に濡れた瑞々しい緑色にぽつんと鮮やかな朱の点。
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本邦最小種ハッチョウトンボの雄である。

こちらは雌。
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大きさを比較するために1円玉を並べようとしているのだが体勢に無理があってこんなんなってしまった。
考えたらひとりじゃないんだから1円玉かカメラがどっちか持ってもらえば良かった。
そんなことより要するにとっても小さいトンボです。

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地面にちまちま並ぶ小さい穴はコハナバチやツチスガリの巣なんですよ。
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と、coco先生に教わる。
コハナバチは名前のように小さいはなばちだが、ツチスガリはそれよりひと回り大きい寄生バチである。
要するにコハナバチはツチスガリにとって獲物なのだ。
「待ってると穴からツチスガリが覗きますよ」

ひょこっ。
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ほんとだ。

杭の中程に止まっているまるいものはマルウンカ。
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だと、両先生に教わった。ひゃーウンカなんだこれ。テントウムシかなんかかと思った。
イノセントな皆さんにはものしりのように思われたりする日高だが当然ながら知らないことの方が多い。
こんなおっさんになっても世界はまだまだふしぎに満ちております。

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スジクワガタの雄では、と津田先生。
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いやこれ知らないとコクワガタだと思いますよ。コクワも好きだからいいんだけど。
当人が「コクワじゃねえよ!」と突っ込むかもしれないしさ。

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トノサマガエル重役出勤。
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東京では見られませんからね、純正トノサマは。

かえるその2・手乗り。
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かえるその3・保護色。
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山道をどたばた慌ただしく横断するオサムシ。
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鞘翅のメタリックな構造色が美しい。
この仲間は個体差やら地域亜種やらがややこしいのでただオサムシとしておきます。
手塚先生はどんなオサムシを考えてらしたのかな。

実は初見のヘビトンボ。
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得体の知れない和名だが、蜻蛉にも似た羽に蛍光イエローのドットを散りばめる繊細で美しい造型の虫だ。
今回会えて嬉しかった相手のひとり。

そしてこちらも初見、なかなか会えないグンバイトンボ。
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ここにも写っている、雄の中脚と後脚の平たく拡がった脛節を軍配に見立ててその名がある。

その連結。
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撮ってるときはモノサシトンボの交尾だとばっかり思っていたが、よく見ると雄は胸元に軍配を畳んでいる。
へええ。

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これもオサムシ同様どたばたと地面を走りまわるニワハンミョウ。
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ナミハンミョウに比べるとやや地味だが、それでも十分格好良く美しい甲虫だ。

人相はすこぶる凶悪。
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手渡そうとしたcoco先生の指にこの巨大な大あごでがぶりと噛みついていた。
たぶん先生翌朝目を覚ますと巨大な毒虫に変身しておられたのではないかと思う。
なおいわゆる「ハンミョウの毒」と呼ばれるものはツチハンミョウやゲンセイの持つ毒成分であり、
本種は凶悪なだけで毒はありません。たぶん。

エゴノキの結実。
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こちらはサポニンを含み、ちょっと毒です。

ずんぐりとちっちゃ可愛いムツボシタマムシ。こちらも初めてのお客さんでした。
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体長1センチ足らずのとてもちいさなタマムシの仲間。
小さくてもこの複雑な構造色の美しさ。
生命の持つ輝きはすごいなあと思うよ。

さらに今度は中サイズのアオマダラタマムシ。
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どちらかといえば赤系。津田先生は正しく青系の個体に会ったことがあるそうで、個体差の範囲内ぽいです。

ちょっと手に乗ってくれた。
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この連中は太陽が出ているとだいたいすぐそちらへプ~ンと飛んで行ってしまうのだが、
幸か不幸か曇天だったためしばらく逗留して下さった。

いやいや両先生ありがとうございました。
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たいそう楽しい遠足でした。
またぜひご一緒させて下さい。
【2016/06/16 21:49】 | ネイチャー | page top↑
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