白銀の山麓にて
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山形日帰りの翌日、朝5時起きで富士山麓に向かうRikaTan探索チームであった。
いや他のメンツは山形行ってないけど。

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中央道から見る富士は白かったが、麓も見事にまっしろけ。
関東近辺とは思えないパウダースノーは気温の低さを物語っている。
シューズの足元に雪煙が上がる様子は楽しい。
後でややへばることになろうとも。

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写真の網目模様の袋は俗にスカシダワラと呼ばれる。
ヤママユガの仲間であるクスサンの繭だ。
この時期に破れもせず枝に残っているのは、
秋口に羽化できなかった蛹の悲しい棺である。
なおクスサンの仔は一名をシラガタロウと言い、
その絹糸腺は古来釣り糸のテグスとして使われてきた。

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見事な山容は霊峰の名にふさわしい。
ついつい枚数を費やしてしまう、むやみにフォトジェニックな山だ。

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だが、この時期の富士は人を寄せ付けない死の山でもある。


山麓に開く横穴のひとつに軽くケイビングを試みる。
っていうか、ちょっと潜っただけだけど。
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岩盤から洞窟内に滴り落ちる水はふしぎな形の氷柱や氷筍に凍り付く。
地表ではみられない風景だ。

念のため付け加えると、ケイビングは相応の人数と装備と覚悟が必要です。
ひとりで気軽に立ち寄ったりする行為は絶対に慎みましょう。
後から入った川口浩や藤岡弘、に白骨の状態で発見されるのとか御免ですよ。

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穴の開いた窪地から見上げる空は青い。
冬山の天候を甘く見てはならないのは誰でも承知しているが、
太陽光の温もりは優しく、おだやかな気持になれる。

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雪原には人間のものでない無数の足跡がしるされている。
ちいさな足は時に駆け、時に立ち止まってどこかへ向かってゆく。
たまにツキノワグマのものと思しきそれも混じっているが、
幸い御本尊と邂逅を果たすことはなかった。

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冬の落葉樹林は明るい。
でも、ちょっと太陽が低くなって来た。

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樹上に積もった雪は陽光で融け風に煽られ、
霧雨となりぱらぱらと地上に降りそそぐ。

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この日は結局8時間近く歩き回っていた。
うちらの踏査行はいつもそんな感じだ。
しまいの方は雪道がさすがに膝に来たね。
その辺はちゃんと体力使い切る前に戻ってますが。
まあ、疲れたけど気持ちの良い取材でしたよ。

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疲れをやわらげるコガラちゃんの囀り。
頭デカすぎないか、君。
むろん頭蓋骨が大きいのではなく羽毛なんだけどさ。

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ラスト一枚は茜雲に切り裂かれた夕刻の富士。

今回の探索の詳細は例によって何号か先のRikaTanをご覧じろ。
すみません進行いまいち把握してないんで。
【2010/01/20 00:38】 | 未分類 | page top↑
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