バタつきパン、バタパン
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というのは角川文庫版『鏡の国のアリス』に出てくるフレーズだと思うのだが、
自信はない。
アリスはこの岡田忠軒の翻訳が一番好きだ。

  あぶりの時にトーヴしならか まはるかの中に環動穿孔、
  すべて哀弱ぼろ鳥の群れ やからのラースぞ咆囀したる。

暗唱してたよ、これ。小学生の頃。

しかし同じ角川版の『不思議の国』の方は持ってなかった。
福島正実の訳に文句があったわけではなく、
挿絵がテニエルじゃなかったからである。
和田誠なんだよね。

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断っておくが子供の頃から和田氏の仕事は大好きだった。
立川か新宿のデパートで開かれた和田誠百貨展にも連れて行ってもらった。
私の似顔絵の最初の心の師匠はこの人である。
次が南伸坊。
針すなおと山藤章二は入っていない。

これは私が性格的に、
描かれた相手が怒ったり不愉快になったりする作風を避けただけの話で、
技術的な巧拙の問題ではない。
カリカチュアとしての似顔絵にあまり食指が動かなかったのだ。
デフォルメってなあ飛び道具だからね。

そんな大師匠の仕事ではあるが、アリスだけはちょっと違った。
むろんディズニーのキャラもお断りだ。
あの物語の挿画は、可愛げがないどころか楳図的不気味さすら漂う、
精緻なテニエルの絵でなければ我慢ならん。
他はみなニセモノである。
子供というのは融通の利かない人種だ。
頑なにそう信じていた。

トーベ・ヤンソンのアリスやサルバドール・ダリのアリスに触れ、
こういうのもアリだと思えるようになったのはつい最近である。
やっぱり背景で時計溶けてて笑ったよ、ダリのアリス。

そういやルパンIII世の再放送のゲストキャストが、
イッちゃった野沢那智だとばかり思ってたら大泉滉だった。
鬼籍に入ってもう11年になる。
あんなにダリに似た日本人はいなかったのに、惜しい人を亡くしたものだ。


で、なんでこういうタイトルかっていうと要するにバタついてますよと。
先日は北関東行って水棲昆虫のみなさんと格闘してきました。
下は対戦相手のひとり、クロスジギンヤンマ。

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個人的に日本で一番美しいと思ってるトンボなのだが、
何しろ生粋のヤンマ族なのでぜんぜん止まってくれない。
高速飛行中のところを意地で追い写しした一枚がコレです。
撮影枚数を気にしなくて済むデジカメはありがたいやね。

気がつけば8月も3日。
まだしばらくはバタつきパン、バタパン。
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【2009/08/03 05:26】 | 未分類 | page top↑
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