ごとごとごと
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防犯はごとごとごと。

オリジナルは日ごと家ごと地域ごとだったらしいが、
なんだかいまいち座りが悪い。
ごとごとごとの方がリアルに侵入犯っぽくてインパクト大だ。
分かち書きなのもポイント高いですね。

そういえば夏目漱石の生家に泥棒が入ったことがあったらしい。
漱石自身だったか彼の兄弟の思い出話だったか忘れたが、
とにかく江戸末期、明治維新より前の出来事である。

当時江戸には性質のよくない押し込み強盗が流行っていた。
義挙という大義名分のもとに資金を調達する連中だ。
世の中を良くしたいという理由で、
一般市民を縛りあげて金品を強奪するのだから意味がわからない。

むろん便乗した本物の悪党も多かっただろうが、
本気で世直しするつもりの強盗志士たちも実在したに違いなく、
実に始末がわるい。
日本国の行く末を思えば一市民の生活など取るに足らん。
「大事の前の小事」というのはテロリストの大好きなお題目である。

一方もっと頭の切れる連中は、
うまいこと公金を横領して吉原やら島原にしけこんだりしてたわけで。
同じぬすっととはいえこっちの方が反体制的な分、
まだ革命家としてのスジを通してると言えなくもない。
三分の理ってやつだけどな。

さて夏目家もまたこのような連中の標的にされたのだが、
その経緯がなかなかひどい。
当初強盗団が狙いを付けたのはよそんちだったのである。
するとその家の人が「夏目さんとこの方が金がある」と言ったんで、
ついでに立ち寄ったという次第なのだった。
ものすごいとばっちりだ。
その後の近所づきあいがどうなったのか知りたいぜ。

漱石はその後自ら一家を構えた後にも泥棒に入られている。
思えばサザエさんやバカボンにも普通に登場するよな、ドロボー。
唐草模様のフロシキ背負ったヒゲの濃いやつ。
若本規夫の声で喋ったりする。

もちろん梁上の君子は今日も活躍してるわけだけど、
かつてはもっとずっと日常的に身近な存在だったのだと思う。

あまり懐かしむ必要を感じない前世紀の風俗であるな。

下は今も昔も変わらぬ警告の看板。
カリメロ様の変質者が跋扈する戸塚署管内、おそるべし。
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【2009/06/16 02:51】 | 未分類 | page top↑
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