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ちいさくない
090621.jpg
今日、あの便利なハンコ作ってる会社の名前がシヤチハタであることを知りました。

もちろん発音はShachiなんだけど表記はシヤチ。
わたくし的にはカメラのキヤノン、富士フイルム、
マヨネーズのキユーピーに次ぐ「拗促音のちっさくない会社名」です。

ついでに言うとあのスタンプ台不要のハンコ、
正式な商品名は『X(エックス)スタンパー』なのな。
犯行現場に必ずエックスの署名を残してゆく怪盗の通称のようで格好いいぞ。
もしくはプロレス技の一種とか。

一般にシャチハタの通り名で知られる同商品はしかし、
公文書ではNG扱いになることも少なくない。
同じハンコなのになんでやねんと思ってたら、判面がゴム製だからなんだそうな。
つまり半永久的に同じ印影を押すための材質として相応しくないと。
経年劣化が激しいからね、ゴム。

ハンコ話はさておき、
シヤチハタもキヤノンもキユーピーも富士フイルムも会社設立は戦前。
旧かなづかいにァィゥェォャュョッのたぐいはないので、
このような表記が普通だったわけです。
ゎぃ ゎ ヵッォ ゃ。
ぁぃっ ヵォ ョゥヵィ ゃ。

ただ、不思議なことがひとつあって。
周知の単語であれば問題ないけど、
生まれて初めて「キヤノン」の文字列を目にしたむかしの人は、
果たしてどう発音してたのだろう。
これをいきなり kya とは読めない気がする。

宮澤賢治の童話作品に『オツベルと象』というのがある。
機械がのんのんのんのん動いてると、
象がぐららあがあぐららあがあ攻めてくるおはなし。

一定以上の年齢の皆さんはこれを『オッペルと象(opperu to zou)』と習っている。
しかし現在は上記のように『オツベルと象(otsuberu to zou)』とするのが通例だ。
これはかつて賢治の死後に編まれた全集の「オッペル」の表記を採用していたものが、
のちに誤りが指摘され「オツベル」を正しいとするようになったためだ。

オツベルと象の原稿は現存していない。
もっとも古い史料は大正15年の掲載誌『月曜』である。
で、この雑誌初出時の表記が「オツベル」であり、
生前の作者が異を唱えていないことから、
「没後の全集の方が間違ってんじゃね?」ってことになり、
やっぱこちらをイキにしようって動きになった次第。
だいたい1980年前後から訂正されていったようなので、
その辺でジェネレーションギャップが生じてるのだな。

ただし解決したのは「ペ pe」と「ベ be」の問題のみ。
「オツベル」と「オッベル」の謎は、拗促音表記がなかった当時のことで、
もはや確かめるすべはない。
語呂から言えば「ぺ pe」なら「オッペル」だけど、
「ベ be」では「オツベル」の方が発音しやすいからこれでいいのかな。
「オツイチ」って人もいるしな。

もっとも作者は、
固有名詞とオノマトペに関して異常な発明の才を発揮した人物である。
カムパネルラだのグスコーブドリだのベゴ石だのクねずみだの。
ペンネンネンネンネン・ネネムとか何者だよ。
いやまあばけものなんだけど。
そう思えばotsuberuもobberuも同様にあり得るともいえる。

いずれにせよこの手の重箱の隅は突っついて楽しむレベルのオプションだ。
作品の価値に何ら影響を及ぼすことはない。
ましてや挙げ足を取る素材ではあり得ない。

だからウチらは別にシャチハタとかキャノンとか書いてもなんも問題ないわさ。
ハイ。

*

お知らせを頂いたのでお知らせ。
もちろん今年も開催されます、第22回東京国際ミネラルフェア。
http://www.tima.co.jp/tima/
6月5日(金)~9日(火)
新宿第一生命ビル・ハイアットリージェンシー東京1F
スペースセブンにて。 
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【2009/05/21 00:10】 | 未分類 | page top↑
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