いまさら河童と夏休み
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しばらく前に『河童のクゥと夏休み』を借りて観た。
2007夏公開の映画だから、ほんと今更なんだけど。

『河童のクゥ』の監督である原恵一は、
あのクレヨンしんちゃんの『オトナ帝国』を撮った人だ。
もしオトナ帝国を観て「いい」と感じ、
なおかつクゥを未見の人は人生を半分損している。
私は損してました。
他の皆さんも今からでも遅くはないから残り50%を補填しておいた方がいいです。

そしてお子様のおられるご家庭なら、ぜひ一緒に見て頂きたい。
なぜならば『河童のクゥと夏休み』は、
非常に正しい大人と子供向けの作品だからである。

私はカリオストロの城や魔女の宅急便や千と千尋が大好きな人なので、
宮崎駿というアニメーターの仕事には多大な敬意を払っている。
ただ、その母性に偏り過ぎた女性観と、
父親の存在をほぼ黙殺する家庭像にはいまひとつ共感を抱けない。

ここで敢えて宮崎駿を引き合いに出す理由は、
原恵一作品における父親像の確かさを語るためだ。

オトナ帝国における野原ひろしや河童のクゥにおける上原保雄は、
社会人としてはちょっと頼りないサラリーマンである。
しかし同時に家族に対しては強い愛情を持ち、
その危機に際しては全力で守ろうとする、実は頼れるオトーサンなのだ。
非常にリアルで、手の届く理想の父親の姿なんじゃなかろうか。
おそらく宮崎駿には逆立ちしても描けない人物造型である。
作家としての資質の違いだから、まあ、仕方ないんだけどね。

私の言いたいのはつまり、
ジブリ作品からはいまいち学べない「リアルで正しい家族のあり方」が、
『オトナ帝国』や『河童のクゥと夏休み』には描かれてるんですよ、って話です。
だからもっとたくさんの人に見て欲しいし、
公開時にはジブリ作品並の観客を動員して欲しかった。
自分も映画館行ってないくせに。
だって去年は週刊連載してたもんよ。許してくれよう。

そういう意味でも『クゥ』の主人公のお父さん、
上原保雄役のココリコ田中直樹には大きな拍手を送りたい。
あとネタバレになるんで役柄は言えないけどガレッジセール・ゴリのお芝居もいい。
彼らは単なる話題作りや客寄せでない、
地に足の着いた演技で作品世界を盛り上げている。
子役の喋りもほんとに自然な存在感を出してるし、
大正解のキャステイングだと思う。

見ごたえのあるしっかりした作りなのに、
どこか軽やかな印象を残すたいへん良い映画でした。

『HUNTER×HUNTER』26巻、『テガミバチ』5巻を購入。
なんかピトーが可愛いぞ、おい。
"悪役"を魅力的に描けるのは富樫義博の素晴らしい資質だと思う。
そして浅田弘幸のたぐいまれな資質は、ニッチの尻の描写に明らかである。
オラも素敵な尻を描けるようになりたいです。押忍。

尻は出てきませんが引き続き単行本の宣伝。
http://www.sankei-books.co.jp/books/title/9784819110235.html
http://www.amazon.co.jp/dp/4819110233/
繰り返しますが内容は「前巻の続き」です。
よろしくお願いします。
【2008/10/06 12:10】 | 未分類 | page top↑
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