すべての道はどこかに通ず
先日小石川植物園を訪れた際にふと気付いた。

植物園は茗荷谷の駅などが面している春日通りから、
播磨坂を下りて突き当たりの南北に走る道路から北に少し入ったあたりにある。
この植物園に入る手前の都道436号線の名前は「千川通り」なのだ。
植物園前の交差点にそう書かれた札が立っている。

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千川通りの名は耳に親しい。
当該地域にお住まいの皆さんにとって千川通りといえば、
西武池袋線の江古田~中村橋のあたりで線路の南を東西に走ってる道ですよ。

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練馬の千川通りは私にとっても旧知の道である。
いや小石川の方も道筋としてはよく知ってるんだけど、
今まで名前気にしたことなかったもんで。
だが、こちらも千川通りであると判ったからにはもう安心だ。
植物園前からずんずん東上すれば、ついには練馬や石神井に行きつくに違いない。
なんか方向がヘンだけどぐるっと回ってるとかなんだろうな。
東京の道はややこしいからな。

ダメです。
無理です。
行きつきません。
なぜならこの千川通り、繋がってないからです。

たとえば渋谷駅の東口に面して南北に走る道は明治通りであり、
亀戸駅とぶっ違えて南北に走る道も明治通りだ。
何十キロだか離れてるから不思議な気もするがちゃんと繋がっている。

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ほらね。
だから渋谷駅東口を北に行って道なりに走れば、いつか必ず亀戸に辿りつく。
明らかに遠回りだけど。

ところがこれら2本の千川通りの場合、
昔は繋がってたとか将来的に繋がる計画があるとかじゃなく、
ハナっから別々の道なのだ。

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練馬の方の千川通りの東端は南長崎の辺でうやむやに終わっており、
小石川の方の西端は千石三丁目で不忍通りにぶち当たって終了だ。
これでは植物園前を出発しても永遠に練馬には辿りつかない。
つくかもしれないけど少なくとも道なりではない。

名前の由来は一緒。
すなわち江戸時代に作られた千川上水に沿って走る通りである。
しかし水路沿いだったら普通なんとなく繋がっているべきではなかろうか。
不気味に思って調べてみました。

千川上水とは玉川上水を水源として江戸城下まで水を引っ張った水路である。
2枚目の地図にある千川通りを東に板橋に抜け、中山道に沿って巣鴨に至るルートになる。
この流路上に小石川はない。
従って繋がるわけがないのだった。

ではなにゆえ小石川に「千川通り」があるのか。
以下、安易だけど困ったときのWikipedia様を引用させて頂く。

>なお、現在文京区・豊島区を通っている
>東京都道436号小石川西巣鴨線も一部「千川通り」と呼ばれているが、
>この通りで言う千川とは、現在暗渠となっている谷端川のことである。
>この谷端川に千川上水からの灌漑用の分水が落とされてから
>千川とも呼ばれるようになり、 それが通りの名の由来となったものであって、
>千川上水本流に沿ったものではない。

そういうわけなんだとさ。
なるほどね。

ただまあ、紛らわしいので小石川の方はあまり千川通りとは呼ばれず、
ここで使用したGoogleの地図にもとくに名称は記されていない。
でも実際に立て看はあるし、
手元の道路地図にはちゃんと「千川通り」と載ってございます。

とまれ実走してみる前に気づいて良かった。
同じ名前の道が通じてないとか夢にも思わないからな。
うっかりどこか知らない遠い国へ行っちまうところだったぜ。
危ない危ない。
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【2008/06/21 22:30】 | 未分類 | page top↑
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