里山の住人たち
『里山奇談』刊行直前の里山詣ですよ。
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川沿いで出会ったジョウカイボンの仲間。キンイロジョウカイかな?
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甲虫類としてはちょっと柔らかめの装甲を持つ連中です。それでも性質はなかなか獰猛。

美しい声音で縄張りを主張するカジカガエルくん。
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岩の上にいるときは油断なく周囲に気を配っているため捕えるのはなかなか難しい。
対して水の中でじっとしているときは油断しまくりなので、あっさり捕縛される。

「あれっ捕まっちゃった?」
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両生類は長いこと手乗りしていると人間の体温で弱ってしまうので、なるはやで放流しましたけど。

のんきに電柱で休んでいるのはムカシヤンマ。
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トノサマガエル半身浴。
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トウキョウダルマガエルでなくトノサマガエルです。たぶん。

いわゆるカワトンボは近年アサヒナカワトンボとニホンカワトンボに二分されたのであるが。
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それまではオオカワトンボとニシカワトンボとヒガシカワトンボに三分されてたんですよこれが。

で、結局DNA鑑定の結果2種類に落ちついたらしい。
当方そのような鑑定技術の持ち合わせはないので、今後も従来通りカワトンボとして愛でてゆきますよろしく。
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本当に綺麗な生きものだと思う。

「クラムボンは笑ったよ」
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きっと川底でそんな会話をしているサワガニの親子。
もう寝ないと明日イサドに連れてってもらえない。

朽ちた竹の棒っこに矢二郎兄さん@有頂天家族 が嵌まっていた。
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あまがえるに会うとつい遊んでしまうのだが、扱いに関してはカジカさんと一緒です。
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あとアマガエルやイモリは行きがけの駄賃に皮膚から毒を分泌したりするので、ふれあいの後はよく手を洗いましょうね。
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遠くのアシ原から濁ったけたたましい叫び声が聞こえる。
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真ん中へんにオオヨシキリがいるのがおわかりだろうか。
口をいっぱいに開けて声を限りに叫ぶ様子はなんだか胸を打つのだが、いかんせんやかましい。
何かの選挙に立候補しているのかと思うレベルである。

久しぶりに会った。足元の底泥にぬうっと洗われた魚影は、ライギョである。
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魚種としてはタイワンドジョウとカムルチーをひっくるめて雷魚なのだけど、これはどっちかわかりませぬ。
因みにこの仲間はスネークヘッドの名で観賞魚として流通している。
蛇頭ですよ蛇頭。

トノサマガエルのお尻に近づく怪しの影。
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イモリくんでした。
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正面から見るとカエルと顔が同じだと思う。

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なんだかけっこう久しぶりにタニシを拾ってみた。
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とくに珍しくはないんだけどあまり拾ったりしないやね、タニシ。
どことなく垢抜けない存在感が楽しい。泥臭いのかな、タニシだしな。

キジのカップルに遭遇。
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最初は雄の方がだいぶ遠くから「あっめっちゃタイプ」みたいな雰囲気で迫って行ってたんだけど、女子の方もまんざらではない様子でした。
よかったねえ。

この時期のスズメバチさんはそんなに怖くない。
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諸先輩方のように捕まえたり手乗りにしたりはしませんけども。
巣材探しなのか、樹皮をがじがじ齧っておいででした。

テントウムシとしては本邦最大種のカメノコテントウ。
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むろん亀の子よりはぜんぜん小さいが、どっしりとした存在感がありたいへん美しい。普通にアクセサリーっぽい。

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なにやら黒っぽい蛇くんがいそいそと道を渡ってゆく。
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一瞬ヒバカリかとおもって手を出しそうになったが、鎌首を持ちあげたその人相にどことなく見覚えがあった。
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黒目がちは可愛くもあるが、目のすぐ上の鱗のせいで怒ったような顔つきになっている。
戻って調べてみて正体が判明する。ヤマカガシの近畿型だった。
道理で知ってる顔だと思ったぜ。関東組は黒と赤と黄色のだんだら模様がポピュラーなのでわからなかったのだ。
攻撃的なヘビではないが、奥歯に仕込まれた毒はけっこう強く、ごくまれに死亡例が報告されている。
手を出さなくて良かった良かった。

ツバメのドヤ顔。
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なにが自慢なのかはよくわからない。うんうん、かっこいいよ君。

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茂みの中でがさがさ動く気配があった。そこそこ大きなサイズの鳥っぽい。
シロハラか、カラスあたりが来ているのかと何気なくカメラを覗いてみると、ちらりと青い模様が見えた。
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カケスである。
光量不足なロケーションで苦労したが、とりあえず全身を捉えることはできた。いやあカケスだカケスだよ。
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落ちつかなくガサガサぴょこぴょこ飛び回っているのはどうも遊んでいるようだった。
カラスの仲間で、頭がよろしいのである。

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さて『里山奇談』、こんなような場所で私ども3人が出会ってきた不思議かつ懐かしい挿話を書きとめた一冊です。
どうぞよしなに。
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【2017/05/20 23:01】 | ネイチャー | page top↑
初夏のおとづれ
気温が一気に上がり、小さな生命どもが浮かれだす季節の到来。
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レンゲとスズメノテッポウのお花畑。
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みつばちたちが集っているのを見ると、レンゲの蜜の味を想起してがんばれがんばれと応援してしまう。
おれのために蜜集めてるわけじゃねえよ。すみません。

餅を包んでいないかしわの葉。
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桜餅の包装葉は食べるけど柏餅の葉をいただくツワモノはおられるのか。
塩漬けじゃないしなあ。

陽射しを受けて温まった石の上で休むアカタテハ氏。
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もっと細かい柄のヒメアカタテハは秋口によく見かけるのだが、アカタテハとの邂逅は比較的ランダムだ。
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なので、会えるとちょっと嬉しい。

ナルコユリとアマドコロとホウチャクソウの見分けができなくて毎年混乱する。
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そいで毎年確認しては「ああそうだった」と思うのだが、翌年にはまた忘れて途方に暮れるのだ。いいかげん学習したいです。
たぶんこれはホウチャクソウ。

アミガサタケの皆さんがけっこう派手に発生しており。
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これは採って集めたのではなく自然にこういう状態で生えてましてん。
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あまりのことに目が眩みかけたが、準備もしてないし散策開始直後で荷物を増やすわけにもゆかず、そのままにして立ち去る。

アマナの花でじゃれるニッポンヒゲナガハナバチのカップル。
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触角の短い方が女の子ですね。

くるみの仲間の梢を見上げるのが好きだ。
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葉の付き方のために一種同心円状の独特のテクスチャーが浮かび上がるのが楽しくて。

被写体ぶれはご勘弁。こちらはツマキチョウの追いかけっこ。
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名前の由来となった、翅の先端に黄色斑があるのが男の子です。

こちらはユリノキの高い梢に翅をやすめるモンキアゲハ。
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写真では白く見える模様は羽化直後から次第に黄色みを帯び、標本などをみるとなるほど紋黄アゲハだと納得する。
でも生体だといつも一瞬シロオビ? と頭に浮かんでしまうのだ。
しかしシロオビアゲハは基本的に南西諸島にしかいないのだ。
まあみごとに北上を遂げたツマグロヒョウモンの例もあるし、この調子で温暖化が進むと百年後くらいにはふつうに本州に分布してるかもね。

オトシブミがいっしょけんめい作った「落とし文」。
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3ミリほどのおおきさの虫は、自分の十倍以上はある葉っぱを器用に丸めて子どものためのゆりかごを作る。

ベニシジミはシジミチョウ界の"町娘"だと思っているよ。なにかおきゃんな感じで。
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地表近くを元気よく飛びまわっていたちいさなコガネムシたち。
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おそらくウスチャコガネの雄か。りっぱな触角がトナカイみたいだよ。

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林床の開けた一角に黄色い燭台が灯っていた。
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キンランだ。
今年も会えてうれしいな。元気そうでなにより。
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用水路ではカラスアゲハが呑気に水を呑んでいらっしゃる。
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ほんとに綺麗な蝶だと思うんだよこのひと。

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カナヘビのすぐ傍でおひげの手入れに余念のないニッポンヒゲナガハナバチの男子。
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背中に花粉の塊をつけた運び屋くんです。

カワトンボ透明翅型。
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カワトンボ褐色翅型のオス。
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全身が白っぽくみえるのは粉をふいているので、これはシオカラやコフキなどトンボ類のオスによく見られる現象でやんす。

カワトンボのペアリング。
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オスは尻尾の先でメスの首根っこを押さえるアクロバティックな体勢をとり、結果的に全体がハート型になっております。
まあラブラブ。

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結実したカラスノエンドウで翅をやすめるコミスジ。
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ひら~ひら~とゆったりしたペースで人の周りを飛び回るよ。

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水べりのジシバリとムラサキサギゴケたち。
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黄色と紫の春色のお花たちはもうそろそろ終わりが近い。

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そして新緑は梅雨を経て夏へと向かうのさ。
【2017/05/08 01:11】 | ネイチャー | page top↑
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