せみ・はち・とんぼ~盛夏の虫たち
前回生きもの臭が希薄だった分今回はむしむし大行進だ。
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「ひい、ハチが来た!」
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だいじょうぶムモントックリバチ(たぶん)はアリとか狩らないと思う。

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トックリバチの仲間のジガバチみたく極端でない程度にくびれの効いた造型が好き。
アシナガバチも好きだけどこっちの方がおとなしいからさ。

八月の酷暑を過剰に演出するおなじみアブラゼミの雄姿。
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油紙色の翅がまた暑くるしいんだこれが。

大人になったばかりの頃はこんな清楚な感じなんだけどね。
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服脱ぎっぱなしなのがややマナ悪だが、きっと中川翔子嬢が有効利用してくださる。

こちらは関西方面に行くと珍しがられるミンミンゼミ。
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翅が透明でやや緑味の強いボディカラー。そして雄はご覧の通りむやみと胴体が短い。
他種は別にそれほどでもないので、なにゆえミンミンだけかような短躯なのかは謎である。
初めて間近に見たときは途中で切れちゃったのかと思った。

イノセントなお子にしばしば蛾だと思われてしまうセセリチョウ。
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黒目がちで可愛い。スズメガと並んでちょっと鳥っぽい鱗翅目である。

ミソハギの小さい花にぶちゅーと顔をつっこんでいるバラハキリバチ。
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やることなすこと可愛らしい小さな蜂だ。

ハラナガツチバチが訪れているオミナエシの株。
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ペンタックス伝家の宝刀魚眼ズームで寄ってみた。
いまいち使いどころの難しい宝刀だが、ミノルタの反射望遠やキヤノンのTS-Eと同様メーカーの拘りが感じられて好きな一本っす。

こちらはハラナガじゃないツチバチの仲間。
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手持ちの図鑑では同定に至らず。また探してみよう。
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この株には前掲のトックリさんも含め4~5種類くらいの蜂が遊びに来ていた。
本種やミゾハギやフジウツギ、ヤブガラシ等ちまちました花が虫たちは大好きだ。

フジウツギのお客はスズメガの仲間のホシホウジャク。
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次に挙げるオオスカシバと並んでもっともポピュラーな「ホバリングする蛾」です。

で、こちらがオオスカシバ。
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翅が透けているから透かし翅なのだが、羽化したばかりのときはちゃんと鱗粉がついている。
その風体と羽音から虫クラスタ以外の市民にはハチと認識されることが多い。
本人もそれを狙っている節がなくもないので別にいいのかな。
以前に行きずりの碧眼のおじさまに日本名を問われ、手帳にOHSUKASHIBAと書いて教えると
「オゥおすかしーば!」と感心していたのを思い出す。
代わりに英語ではsphinx moth と呼ぶのだと教えてくれた。だったら呼応する和名はスズメガのような気がする。
ポオの短編に出てくるスフィンクス蛾はメンガタスズメだったと思う。

ミツバチを仕留めたシオヤアブ。
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このように昆虫を捕獲する食性からムシヒキアブの呼称で知られる仲間だ。
よくマメコガネや羽虫のたぐいを拉致して飛んでおり、空飛ぶ誘拐魔っぽくておそろしい。

つくつく惜しいと歌っている最中のツクツクボウシの雄。
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思いの外小型のセミで、印象としてはミンミンやアブラの半分くらいしかない。ヒグラシよりもまだふた回りは小さい気がする。
セミとしてはもっとも均整のとれたプロポーションをしており、サイズとも相俟って好きな虫のひとつ。
歌声にコーダがあるのもいい。

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取材に出向いた奥出雲で出会ったクロアナバチ。
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精悍な面差しの狩人である。

付近をずっと巨大なトンボがパトロールしており、とりあえずの仕事がないのをいいことにしばらく追いかけていた。
10分くらい後にようやく休んだところをパチリ。
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ええ、どこに出しても恥ずかしくないオニヤンマ氏です。
こいつの飛び姿は私の腕と機材では写し止められなかった。ターゲットは大きいんだけどねえ。

寄ってみるとけっこう翅が傷んでおり、歴戦の勇士の風格がある。
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実に威風堂々と飛んでおったよ。

水路のほとりはトノサマガエル天国で、一歩踏み出すたびにその辺の草むらからピョンピョン跳ね出して来る。
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実は2匹写っていることにお気づきだろうか。
いや撮影してるときはわかんなかったんです。PCの画面で見て初めて「あれ、もうひとりおる」と驚いた次第。

殿様捕獲。
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「ブレイモノメ!」

しかし例によって高いところからの眺めは嫌いでないらしい。
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「おお、あれに見ゆるは松江城」
ウソだよ見えねえよ。

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本家のクルマバッタよりよっぽどよく見るクルマバッタモドキ。
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だいたいこういう写真は後先考えず地べたに這いつくばって撮っている。
したがってそのような無茶しても大丈夫な格好でないと泣きを見ることになる。

あっという間に八月ももう半ば。
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夏が終わるまでにあとどれくらいの生きものに会えるだろう。
【2015/08/13 15:54】 | ネイチャー | page top↑
実家に帰らせてもらいます
ちょっと久方ぶりに郷里の方に飛んだ。
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胸を張って郷里と言えるかどうかはちと怪しい。
両親の生まれ故郷だし私自身の生まれた場所であることはまちがいないが、実際に住んでいたのは2年に満たない。
だから「宮崎のご出身なんですね」と言われると、ええまあ出生地といいますか程度のすこぶる曖昧な返事になる。
生まれただけだからね! と言い切るには親類縁者はおおむね宮崎住まいなので、従ってその後もずっと何年かに一度は里帰りしている。
完全に見知らぬ土地というわけでもない。
友達以上彼女未満みたいな間柄とでもいおうか。伝わらねえな。
まあそのなんだ。客観的には「いま現在両親が住んでいる街」である。そういうこと。

東京からは空路で一時間半程度だ。
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右方の窓際の席が取れたので富士山など空撮してみる。
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上空からの眺めというのは思いのほか場所が特定しづらいものだが、この山だけは一目瞭然だ。
さすがの威容であることだよ。

宮崎着。
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初めて訪れる人はだいたい国道にヤシの木が生えとると驚くが、県下ではヤシとは呼ばず「フェニックス」として周知されている。
しかしフェニックスというのは何を隠そうカナリーヤシの属名なので別にヤシの木で間違ってないぞ。

大淀川から見る夕陽。
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メインストリート橘通り。
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まったく本当にメインのストリートなので主要な施設類はほぼこの周辺に位置している。
移動の要でもあり、この通りさえ押さえておけばたいがい何とかなるぞ。

メインをすこし逸れたあたりに広がる懐かしい佇まい。
この辺の眺めはおそらく私が生まれた頃から変わっていない。
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画面右下の立看板には「建物が道路側に20度傾いてて危険だから近づくな」との旨が記されている。
並びで普通に営業している店舗は大丈夫なのか。

アートセンターで開催中の生頼範義展を覗く。
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力みなぎる分厚い筆致に圧倒されまくる。来年にはIIIも予定されているとのことなのでまた訪れたい。

でいご(アメリカンデイゴ)の花。
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実は東京あたりでも普通に植わっているが、鮮烈な赤色はやはり南国のイメージが強い。

ここが亜熱帯でなく温帯だというのがどうにも信じられない。
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日南海岸は波が高かった。
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人工の漂着物が一切見られない波打ち際を久しぶりに歩いたよ。

カルミアの花に拠るカラスアゲハという東京でも見られる風景なのに、なぜか漂う熱帯蝶の雰囲気。
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海岸へ続くながい階段を下りてゆく。
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海辺にゆけるという嬉しさの余り、帰りが炎天下の登攀になることを失念している。
水分補給等じゅうぶんに気を付けたい。

霞む水平線。
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地球は丸いな。

県花ハマユウに吸蜜に訪れたモンキアゲハ。
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南方系の蝶であり東京で見たことはない。
言うほど黄色い紋ではないと思うが、次第にイエローが濃くなり標本になると紋黄な感じになるという。
なお、もうちょっと南の方に行くと今度はシロオビアゲハというのがいてなかなか紛らわしい。

かつては新婚旅行のメッカとして知られた青島へは徒歩で渡れる。
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当時は1ドル360円とかで海外とか夢のまた夢でしたからね。

名高い波食棚、通称「鬼の洗濯板」。
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洗濯というのは鬼のいない間にするものだと思っていると少々理不尽な気もする地形である。

このような奇観はすべて波のしわざだよ。
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海水浴場をミニチュア効果で撮ってみる。
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私もちっちゃい頃に連れてきてもらったよ。
あまり覚えてないけど、たぶん。

青島の土産物屋ではさまざまな貝殻が売っている。
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笛付きのホラガイや大きなスイジガイなんかも並んでいた。
昔ながらの海辺のおみやげである。


夕刻、宮崎を後にする。
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茜雲の中を一路東京へ。
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学生の頃みたくひと月くらい何もかも忘れて毎日海岸でごろごろ転がって過ごしたくなる。
そう思うとこれでもなかなか齷齪しているのだな。

夜間飛行では着陸前に機内は消灯される。
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ただいま東京。
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宮崎よりずっと蒸し暑い東京。
また折をみてどこか遠くに行きたいね。
【2015/08/11 02:35】 | others | page top↑
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