ハルガキタ
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桜の春も、紅葉の秋も、とは国分寺市立第二小学校の校歌の歌い出しである。
今はどうか知らない。少なくとも数十年前はそうだった。

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桜はちょっとした魔性の被写体である。
一見、花を撮るという能動的な行為のようでいて、実際はモデルによってシャッターを切らされているのだ。

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それが証拠に毎年大量に同じような写真を生産している。しかも楽しくて飽きることがない。

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昼休みの勤め人風のグループが
「桜なんてせいぜい数種類かと思ってたけど色んな花が沢山あるんだなあ」と嘆声を発していた。
きっと来年の今頃にはころっと忘れていて同じような感慨を抱くに相違ない。
毎年楽しめて何よりである。

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こまかい品種を抜きにして大別すれば寒桜、寒緋桜、河津桜、大島桜、ソメイヨシノ、サトザクラ、ヤマザクラ、くらいなのかな。
さのみ詳しくはないので適当である。公正を期する向きは各自で調べられたい。

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春は桜以外にも開花の季節である。
色合いこそ地味だが独特の存在感が好きなバイモも花をつけていた。くるんくるんした蔓が楽しいユリの仲間だ。
ちょっと調べてみたらいつのまにやら標準和名がアミガサユリになってるっぽい。
「貝母」の字を充てるバイモの名が好きなのに。

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濃厚な色味の花と一緒に葉が出てくるサトザクラの佇まいは桜餅っぽくて好き。

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桜は歳を重ねるとともに樹形がちょっと崩れ、枝振りが重力に負けた様相を呈してくる。
樹齢の行った老木は、だからたいがい上から押しつぶされたような感じになる。
薄桃色の花の塊に黒い幹や枝がどこか幽玄なコントラストを添えている様も、桜の絵面の魅力だろう。

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ひなたではビロウドツリアブ君がうららかな陽光を浴びて気持ちよさげにホバリング。
春の到来を感じさせる生きもののひとつだ。

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ぎーぎー文句を言う声でコゲラの存在を知る。
このスズメ大のキツツキは、例によってシジュウカラの群れに混じって桜の古木を突っついていた。

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羽だけ見るとちょっとだけ猛禽っぽい。プロポーションに著しく精悍さが足りないけどね。

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この「むらさき色のなのはな」もいつの頃からかショカツサイという和名になり、wikipediaにはオオアラセイトウで載っている。
私が子供の頃はハナダイコンってゆってましたよ。
アラセイトウというのはアブラナ科の植物を差す古い言葉だが、なじみがない上に園芸店ではストックの仲間の商品名になってたりするので混乱を招く気がする。
個人的にはムラサキハナナが判りやすくていいかなと思う。

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桜吹雪というのはたいへんに風情のあるものだが、風もないのに花がもそもそ落ちてくるときは、
これはたいがい鳥さんの悪戯である。
見上げればやんちゃなスズメどもを筆頭に、
ヒヨドリやらムクドリやらが皆して寄ってたかって花をちぎっては投げちぎっては投げしておる。
でっかいワカケホンセイインコが加わっていることもある。桜の木もたいへんだ。

で、この日の花盗人はアトリの群れでした。
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コゲラを撮ってたとき、超望遠ズーム抱えたおじさまに「何がいます?」と尋ねられたのでコゲラだと答えたら、
そこを上がったところの桜にはアトリの群れが来てますよ、と教えてくれたのだった。
「もう頭まっ黒ですよ」
これはアトリの雄が夏羽になっているという意味だ。
御礼を言い、コゲラが飛び去ったタイミングで坂を上ってみた。
なにしろ相手は翼があるので、さっきいた群れが今もいるとは限らない。
どうかなーと思ったが、連中花や若芽をむしるのに夢中で居座っていてくれた。特においしい樹だったのかもしれない。
このツーショットはつがいかな。先述のように奥の頭が黒いのが雄で、手前のちょっと薄い色のが雌だと思う。

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こちらがたぶん女の子。鳥類の雌はどこか優しい面立ちをしており、なんだか好きだ。

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幸い天気は保っているが、ソメイヨシノの見頃は今週いっぱいだろう。
でも、花や虫の本番はその後だ。
これからがわたくしどものオンシーズンですともさ!
【2015/04/03 04:22】 | ネイチャー | page top↑
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