晩夏の里山にて
再三ホームにお邪魔させて頂いてるcoco先生を、今回は拉致して当方のマクー空間に誘い込んでみた。
何のこたあないいつもの里山なんですけどね。140827001.jpg
※画像はcoco先生ではありません

予報は曇りときどき雨とかいう不穏なお告げだが、なにしろマクー空間なので仕方がない。
晴れの日が好きな怪獣怪人どもは期待できんなあと危惧していたが、
東京都下でも有数の生物無法地帯をなめたらあかんやった。

とりあえずクワガタのペアに遭遇。
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薄暗かったのでフラッシュ焚いて日中シンクロを試みたらなんか高速移動中みたいになった。
クワガタが歩いてるだけなので速度は知れています。単なる特殊効果です。
鞘翅に明瞭なラインがあるため、スジクワガタの雌ではないかと睨んでいます。

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こちらは雄。スジクワは大きいサイズの雄では鞘翅のスジが消失するが、これは矮小型なのできっちり刻まれている。
女子力お高め男子なのかもしれないわ。
人間の気配に雌を見捨ててあわてて逃げ出すヘタレ個体であり、前掲の一枚より被写体ブレが激しい。

今回は勝手知ったる場所ゆえ基本的に案内役に徹するつもりだった。
が、「フィールドでは目の数は多い方がいい」とは今泉忠明先生のお言葉である。
案内役より精度の高い虫眼の持ち主である先生との合流により、お初の相手との出会いに成功。

うちひとりが、こちらのお客様。
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笹の葉の裏になんかくっついとる。
一瞬カタツムリがおるのかと思って覗いてみたら、ちがった。
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このホワイトチョコでこさえた鳥のうんこみたいなオブジェは、クモの仲間なのである。
その名もずばりオオトリノフンダマシだ。
頭と足は上の方に固めて配置されており、おかしな存在感を放っているのは腹部である。
最近はカマキリの顔に擬態しているという説もあるそうで、この角度で見るとなるほどわからなくもない。
でもなんで顔やねん。

それにしても初めて見る生物なのに
「あっ、トリノフンダマシ!」
「ほんとだトリノフンダマシだ!」
で一瞬で通じるのがけっこう嬉しいぜ。

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おそらく近所の保育園が管理している田んぼだと思うのだが、
いろいろ突っ込みどころを感じる。

足元で跳んだり跳ねたり(同じ字だな)しているのはでっかいエンマコオロギだ。
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翅の模様が直線的で、お尻に長い産卵管があるのが雌。

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いっぽう雄は翅に独特の流れ紋様が目立つ。
これは発音器官なので、立てた翅をこすり合わせてあのコロコロコロという涼しい音色を出しているのである。
スズムシと同じ仕組みだが、数倍のガタイを持つエンマコオロギの声は相応にでかい。
子どもの頃家で飼おうとしたところ、
3Kの共同住宅内では絶対に出してはいけないボリュームの音を夜間に発するため、
ただちにリリースした経験がある。

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枯れた下草で翅をやすめるキタテハはなんだか晩秋っぽい絵面だが、全体に黒っぽいのは夏型の特徴である。
秋冬の本種はもっと明るい色味をしております。

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このサナエトンボの仲間は左の後翅がちょっとへたっておるのです。
でも気にする風もなく元気に飛び回っていたよ。

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発進準備完了の姿勢はセセリチョウの一族。
無尾翼機っぽいフォルムが飛行能力の高さを示す。
現場でキマダラセセリかと思ったけどちょっと模様が地味すぎるかもだな。

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みじかい手を挙げて「いよっ」と踏ん張っているのはやや月遅れ気味のラミーカミキリ。
飛び立つ寸前のように見えるが実はそうではなく、この後足を踏み外して下に落ちてしまう。
カミキリムシの仲間なんてだいたいそんな感じですよ。

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登場、巨大モリアオガエル。
イエアメガエルを思わせるどてっとした存在感にちょっと衝撃を受けた。
いるという話は聞いていたが、成体をはっきり目撃したのはこれが初めてである。
産卵の季節にまた会いに来てみたい。

なお、このときcoco先生が撮った美麗写真はこちら。
http://horror.g.hatena.ne.jp/COCO/20140824
トンボやらハチやらの飛行中を写し止める匠の技をとくとご賞味あれ。
ほんまかなわんわ。

こうやってフィールドに出てみると、なんだかんだで夏はもう終わりなんだなと思うよ。
天気も次第に持ち直し、午後からは陽も差してきた。
好日。
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寒くなる前にもう一回くらい出たいもんです。
【2014/08/27 10:36】 | 未分類 | page top↑
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