白銀の山麓にて
100118_01.jpg
山形日帰りの翌日、朝5時起きで富士山麓に向かうRikaTan探索チームであった。
いや他のメンツは山形行ってないけど。

100118_02.jpg
中央道から見る富士は白かったが、麓も見事にまっしろけ。
関東近辺とは思えないパウダースノーは気温の低さを物語っている。
シューズの足元に雪煙が上がる様子は楽しい。
後でややへばることになろうとも。

100118_03.jpg
写真の網目模様の袋は俗にスカシダワラと呼ばれる。
ヤママユガの仲間であるクスサンの繭だ。
この時期に破れもせず枝に残っているのは、
秋口に羽化できなかった蛹の悲しい棺である。
なおクスサンの仔は一名をシラガタロウと言い、
その絹糸腺は古来釣り糸のテグスとして使われてきた。

100118_04.jpg
見事な山容は霊峰の名にふさわしい。
ついつい枚数を費やしてしまう、むやみにフォトジェニックな山だ。

100118_05.jpg
だが、この時期の富士は人を寄せ付けない死の山でもある。


山麓に開く横穴のひとつに軽くケイビングを試みる。
っていうか、ちょっと潜っただけだけど。
100118_06.jpg 100118_07.jpg

100118_08.jpg 100118_09.jpg
岩盤から洞窟内に滴り落ちる水はふしぎな形の氷柱や氷筍に凍り付く。
地表ではみられない風景だ。

念のため付け加えると、ケイビングは相応の人数と装備と覚悟が必要です。
ひとりで気軽に立ち寄ったりする行為は絶対に慎みましょう。
後から入った川口浩や藤岡弘、に白骨の状態で発見されるのとか御免ですよ。

100118_10.jpg
穴の開いた窪地から見上げる空は青い。
冬山の天候を甘く見てはならないのは誰でも承知しているが、
太陽光の温もりは優しく、おだやかな気持になれる。

100118_11.jpg
雪原には人間のものでない無数の足跡がしるされている。
ちいさな足は時に駆け、時に立ち止まってどこかへ向かってゆく。
たまにツキノワグマのものと思しきそれも混じっているが、
幸い御本尊と邂逅を果たすことはなかった。

100118_12.jpg
冬の落葉樹林は明るい。
でも、ちょっと太陽が低くなって来た。

100118_13.jpg
樹上に積もった雪は陽光で融け風に煽られ、
霧雨となりぱらぱらと地上に降りそそぐ。

100118_14.jpg
この日は結局8時間近く歩き回っていた。
うちらの踏査行はいつもそんな感じだ。
しまいの方は雪道がさすがに膝に来たね。
その辺はちゃんと体力使い切る前に戻ってますが。
まあ、疲れたけど気持ちの良い取材でしたよ。

100118_15.jpg
疲れをやわらげるコガラちゃんの囀り。
頭デカすぎないか、君。
むろん頭蓋骨が大きいのではなく羽毛なんだけどさ。

100118_16.jpg
ラスト一枚は茜雲に切り裂かれた夕刻の富士。

今回の探索の詳細は例によって何号か先のRikaTanをご覧じろ。
すみません進行いまいち把握してないんで。
【2010/01/20 00:38】 | 未分類 | page top↑
日帰り雪中行軍
カーセンサー取材で、朝6時の新幹線飛び乗って新潟経由で山形県鶴岡市へ。
先週金曜のお話。
100117_01.jpg

100117_02.jpg
車窓からの眺めはなにやら悲しみ本線日本海。
この日、日本海側は信越本線が運行を見合わせるクラスの大荒れだった。
羽越線が何事もなく走ってたのは僥倖以外のなにものでもない。

100117_03.jpg
10:27、定刻通りに鶴岡着。
タクシーで国交省月山国道維持出張所へ。
所長さんのお話を聞いた後、湯殿山除雪ステーションに向かう。

100117_04.jpg
途中、ななかまど亭にてもりそばを頂く。
水の綺麗なところのそばは美味しい。
もっと暖かいもん喰ったらどうかというツッコミはさておき。

100117_05.jpg

100117_06.jpg
午後1時過ぎ、除雪ステーション着。
そう、今日は除雪作業の現場取材なのであった。
現地の積雪量は287センチ。
良い具合に軽く吹雪いてる感じです。
以下、各種ステキ除雪メカの一部を簡単に紹介。

100117_07.jpg
高速圧雪整正機。
新雪の除雪と路面整正に活躍するよ。
前輪の後ろにあるブレードで雪を掻いてるのがわかるかな?

100117_08.jpg
除雪ドーザー。
名前の通り除雪専用のブルドーザーだ。
新雪除雪・拡幅除雪・路面整正・圧雪除去に大かつやく。
足はちょっと遅いけど力もちさ。

100117_09.jpg
ロータリー除雪車。
前部のオーガを高速回転させて雪を掻き込み、
ブロアーで吹き飛ばすんだ。
カッコいいぞ!

100117_10.jpg
月山道路は日本有数の豪雪地帯を横断する国道。
でも山形自動車道に接続する要所だから、冬季も閉鎖せずに頑張ってるんだよ。
みんなもおうえんしてね!

やあでも働くクルマは本当に格好いい。
見学に訪れる子供たちにも大人気だそうだ。
詳しい内容は2月売りのカーセンサーで。


取材後、鶴岡駅まで戻ると帰りの特急発車まで市内を散策。
100117_11.jpg

100117_12.jpg
駅徒歩7、8分の山王日枝神社。
手前の池はもちろん大絶賛全面結氷中。
ワカサギ釣れそうな勢いです。

100117_13.jpg
かの藤沢周平を生んだ鶴岡の街並は、どこか古都の趣を湛えるいい佇まいだ。
クルマがみんなツララぶら下げたまま走ってるけど。

100117_14.jpg
フラッシュ炊くと反射するんで雪の降り具合がよくわかる。
ちょっくら顔が痛い程度の風雪でした。
そいでも絶対領域露出してるスクールガールとか歩いてて、
元気で何よりだと思ったよ。

100117_15.jpg
駅に戻ったのは16:00頃。
羽越線を南下し、新幹線を経て東京に着くのは20:00過ぎだ。

100117_16.jpg
以上、日帰り雪国取材行のまきでした。
翌日朝から富士山麓へ行った話は、また次回。
【2010/01/17 22:29】 | 未分類 | page top↑
初詣的な山登り的な
100110_001.jpg
Twitterで吉田戦車さんにお話を伺い、
西新宿の成子天神社の富士塚に行って来たのである。
先週、1月7日のお話。

100110_002.jpg
成子天神社の創立は903年。
延喜3年といえば延喜式が出来た時分であるからたいそう古い。
菅原道真公の没年に、
その死を悼んだ家来たちが太宰府から像を持ち帰ったのが始まりなのだとか。
後、源頼朝によって社殿が作られ、
江戸期の火災後に現在の場所に移転、今に至るという、
けっこうな由緒のある天神さまなのである。

100110_003.jpg
参道の面する青梅街道は、こんなような感じなんだけどね。

ところで付近の成子坂はてっきりこの神社に由来する名前だと思ってたら、違った。
天正年間に源左衛門という人が鳴子を置いて酒などを売ってたことから、
鳴子坂だったのが成子に転じたんだとか。
成子天神社の移転はそれより後だから、地名が先なのだな。

とまれ、高層ビルの立ち並ぶあたりから参道に折れて歩いてゆくと、
ひなびた味わいのある眺めに辿り着く。
100110_004.jpg
100110_005.jpg
でも新宿って割とこんな場所だよね。
ビルの裏手のそこかしこに古い街並が残ってる。

さて、下が噂の富士塚。
境内左手奥にこんもりと盛り上がっております。
100110_006.jpg
成子富士の名で呼ばれる小高い築山は標高12メートル。
新宿区登録史跡に指定されている。
境内の立て看には次の能書があった。

「大正9年(1920)成子天神社境内にあった天神山を改造して、
区内で最後に築造された富士塚である。
溶岩で築き、山つつじを植えており、
高さは約12メートルと比較的大規模なものである。
富士塚は、江戸時代中期より、
江戸の商人・職人・農民の間に盛んになった富士信仰の遺跡である。
同業者を中心に富士講が組織され、
社寺の境内に小富士を築いて崇拝し、管理運営を行った。
成子天神の富士塚は、
柏木・角筈地域の人々で組織した丸藤講が運営にあたっていた。
なお、塚の斜面をめぐる七福神像は、
昭和58年(1983)に新造されたものである。」

世の中には氷川神社や諏訪神社や、
総本社のほかに全国に分社を持つ信仰が数多く存在する。
富士塚はいわば富士山の分社なのだ。
富士信仰の総本山は浅間神社であるがゆえ、
ここも入口の鳥居を潜った中は浅間神社の扱いになる。
100110_007.jpg

5合目付近から山頂を望む。
100110_008.jpg 100110_009.jpg
登山道は登るにつれ思いのほか急峻になる。
ごつごつの溶岩の岩山は幅も狭いし手すり等もないため、
油断すると結構あぶない。
8合目付近には無情の看板が置かれてる始末だ。

100110_010.jpg
どでーん。

富士塚というのはなかなか本物の富士山に登れない人々のためのジオラマである。
お年寄りに登るなというのもちょいと酷な話だと思った。

100110_011.jpg
麓を振り返るとこんな眺め。
12メートルというとビルの3~4階くらいの高さになる。
あなどっちゃいかん。

そして山頂にはありがたいマリア像が。
100110_012.jpg
ではなく、富士山の祭神である木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)です。
日本神話に出てくるニニギノミコトの奥さんですな。
日向の国の誇る美人ってことらしいよ。

100110_013.jpg
ただしこの成子富士、残念なことに普段は非公開なのだ。
新年1月1日~7日までの間だけ「七福神めぐり」として一般に公開されている。
だもんで7日に慌てて駆け付けた次第。

なんで見せ渋ってるのかは不明だが、
神社仏閣には深い理由のない禁則事項が付きものゆえ是非もないことか。

100110_014.jpg
先の能書にもあったように、
塚をめぐる七福神は1983年に付けたされたオプションだ。
富士信仰が廃れるにつれ、模造富士ってだけじゃありがたみが足りないと思ったのだろう。

なんだか安易でしょんぼりだが、
民間信仰がことさらに高尚である必要はない。
お正月に訪れる善男善女が福の神様に祈って幸せになれるのなら、
外野が文句を言う筋合いはないか。

参詣後はブックファースト新宿店に寄って必要な資料を購入し、
その足で渋谷に会議に向かった先週木曜でござったよ。

最後の一枚はだから、ブックファーストを擁する巨大ランチパック。
100110_015.jpg
今日もこの後新宿っす。
【2010/01/10 15:30】 | 未分類 | page top↑
レストア2010
100103.jpg
特に何も華やかな予定のない年明けだが、
とにもかくにも2010年である。
TVは天地人に酷似した箱根駅伝のファンファーレを奏で続けている。

ちなみに前者は大島ミチルの仕事で、後者はたぶん久石譲だ。
なんでもかんでも久石に任せるのやめようよ。
頼みやすいのかもしれないけどさ。
ちと食傷気味です。

クインシー・ジョーンズに因んで久石譲という命名は、
イーデス・ハンソンに因んだ半村良と同じくらい適当だと思う。

今年は個人的に再構築の年と致します。
修復と言ってもよろしい。
Restore。
リストラじゃないよレストアだよ。
がむばりますよ、いろいろと。

本年もどうぞよろしく。
100103_2.jpg
【2010/01/03 10:22】 | 未分類 | page top↑
| ホーム |