シークレット・エージェント・マン
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高遠ゆきはハラダ号に同乗させて頂いた。
ウチの車は高速の坂登れんからな。

ハラダさんが行きの車中BGMでRCサクセション『カバーズ』流してて。
収録曲の歌詞が好ましくないとして東芝EMIがオクラ入りにし、
怒った清志郎が古巣キティレコードからリリースした曰く付きのアルバムだ。
そして、その"曰く"のために話題を呼び、
RC最初で最後のオリコンチャート1位を記録している。

好ましからざる内容は反原発とか反体制ってことになっている。
が、1988年当時RCは既に良い意味でポップ・グループだった。
全体を通して受ける印象は硬直したメッセージソングのそれではない。
友達おおぜい呼んでパーッと騒ぎました的な、
楽しいお祭りアルバムである。

山口富士夫はブルージーな太いダミ声を聴かせるし、
HISで共演済みの坂本冬実は見事なコブシを回してしまう。
桑田圭祐も変名で参加している他、
金子マリにちわきまゆみ、山下洋輔、
泉谷しげるに加えなぜか高井麻巳子の名前もある。
また、11曲中5曲を旧メンバーである三浦友和がサポートしているのも愉快だ。

パーティだと思えば多少の悪ノリも出るだろう。
当時のEMI上層部が問題にした内容は、
実のところ悪ノリの域を出るものではないと私には思える。
「何言ってんだーざけんじゃねー核などいらねー」
ああそうか、清志郎はそう思ってんだな。
正直それ以上の印象はない。
パンタが「銃をとれ、銃をとって叫べ」とアジってたのとは違う。

このアルバムを象徴するのはLOVE ME TENDERでもマネーでもなく、
『やっぱり猫が好き』のEDに使われたサン・トワ・マミーであるような気がする。

トリックスターだよなあ、忌野清志郎。

今日も取材だっす。
フットワークが身上の絵描きさ。
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【2009/09/04 09:33】 | 未分類 | page top↑
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