草食は凶暴である
090611_1.jpg
ハンチョウが月曜8時TBSの松下電器枠であることに今さら気づき、
明るいナショナルの歌が流れないことを残念に思っています。
光る東芝とか、むかしの一社提供枠には素敵テーマソングがあったなあ。
現存するのでパッと浮かぶのはロート製薬ぐらいだ。
しかもスマスマ以外知らん。

*

昨日は終日取材。
街中歩いてて、提げてたカメラがヒイラギモクセイの生垣に引っかかりました。
葉っぱがぎざぎざのやつ。
そしたらザーッていうかバララッていうか、
何か細かいものが一斉に落ちたような音がしたわけです。

はてなと思って見たら、
生垣の葉いちめんにアカホシテントウをちっさくしたようなものが群れへばりついてて。
その数、少なめに見積もって無慮数千頭。
それらがカメラ引っ掛けた衝撃で、
ザーッと流れるように落ちよった効果音だったのでした。
音効さんが油紙にアズキ打って出す雨や波の音、ちょうどあんな感じですよ。
うおおおおお。

ご承知のようにたいがい昆虫好きのオトナなのですが、
世間一般のマジョリティ同様群体はパスです。
うようよ的なものは慎んで遠慮させて頂いております。
だから写真もUPしないんでご安心めされい。

とりあえずスタッフ一同腰を抜かしながらも、
こやつらは何者であるかという疑問だけは忘れませなんだ。
で、先程調べてみて正体が知れた次第。

ヘリグロテントウノミハムシ。
姿かたちこそテントウムシだけど、正体は植物の葉を食べるハムシだったのです。
なんという偽装工作。

ところでじゃあ本家のテントウさんは葉っぱ食べないのかっていうと、
そんなことはなくて。
背中に28個の星背負ったニジュウヤホシさんやオオニジュウヤホシは、
悪名高いジャガイモやナスの大害虫じゃないですか。

そもそもテントウムシの一族は、
アブラムシ専門のナナホシやナミさん以外にも、
カイガラムシ専門(アカホシ・ベダリア)とかウドンコ病菌専門(キイロ・シロホシ)、
ウリ科の植物専門(トホシ)など、
肉食から菌類食、植物食まで細かく専任担当者がいて面白い。
同じ科に分類される生きものでこんなに食性が幅広く異なるケースも珍しいと思う。
人間は別として。
布袋ギタリスト氏とかあんなにおっきいのに肉食べないよな。
ガチ草食男子だ。人ぶんなぐるけど。

ギタリスト氏の例を引くまでもなく、
別に性質としておとなしかないわな草食系。
サイなんかジープ襲うし、堺雅人もキレ芸やるし。

話を戻して問題のヘリグロテントウノミハムシ君。
あまり見覚えがないと思ったら、
関東では1980年代以降に被害が拡大してきた新勢力らしいです。
でも新たに渡航してきたってわけじゃなく、れっきとした在来種なんだとか。
昔からいるベテランが何かの拍子にブレイクしちゃったのか。
綾小路きみまろみたいなものか。

まあ、生きものはあまり急にブレイクしちゃうと、
食料不足やなんやかや起こして自滅的に淘汰されてしまうシステムになっております。
今後特にヘリグロたちが地球を支配するような事態に陥る心配は要らんでしょう。

ここで人類の栄枯盛衰になぞらえるような真似はしませんよ。
しないんだってば。

*

東京は梅雨入り。
外から雨音の聞こえる夜。
090611_2.jpg
【2009/06/11 02:17】 | 未分類 | page top↑
| ホーム |