馬琴と京伝
090630.jpg
曲亭馬琴は24歳で山東京伝の門を叩き、戯作者としての一歩を踏み出した。
しかしこの六つ違いの当代随一の売れっ子師弟は、ほぼ20年後に絶縁。
馬琴は京伝の葬儀にも出席しなかったという。

二人の不和に関してはさまざまな原因が憶測され、
あるいは絶交自体も事実ではなかったとする研究者もいる。
が、いかにもありそうなことだと私は思い、何だか微笑ましくなった。

まだperfumeの気になる子ちゃんをやってた頃、
ゲストの品川拓が、
なぜ人は歳を取ると性格が丸くなるのかと疑問を投げかけていた。

そりゃ場数踏んでトラブル処理のスキルが上がってるだけの話ですよ。

ただし技術一般は自分で腕を上げようと思わなければ上がらない。
トラブルに対するスキルが高くなるのは、
それを回避したいがためである。
したがって他人と軋轢を起こす面倒を厭わない人は、
いつまで経ってもやんちゃなまま変わらない。

つまり甲羅を経てトラブルを減らせる人というのは学習能力があるわけだが、
単に面倒を避けるために行動パターンが穏便になったに過ぎない。
性格自体が丸くなったわけじゃないのだ。本当は。

そしてこの「面倒を嫌がる傾向」が柔軟さという形を取ることができるのは、
個人差はあれせいぜい30代どまりである。
40の声を聞くあたりから、今度はどんどん頑なになってゆく。
いわゆる守りに入ってしまうのだ。
今まで敷いてきたレールの上を、 できるだけ居心地よく走り続けたい。
だから自分を曲げなければならない状況を極力避けるようになる。
ストレスに対してひどく敏感になり、
ちょっとした不快感でも与えるものを排除しようとする。
簡単に言えば、まあ、ガマンが効かなくなるですよ。

そのような心の動きを踏まえた上で、
互いに一家を成してしまった馬琴と京伝が、
荘年に至って今更ケンカ別れしてしまう状況は容易に想像がつく。

おとなげないなあ、という感想を抱きがちだが、
子供の喧嘩はこんなにこじれたりしない。
覆水盆に返らず的とりかえしのつかない破局。
これはオトナにしかできないケンカなのである。

ちょっとみっともなくてもな。

本日をもって六月終了。
明日からは2009年も下半期ですよ。
ウワー。
090630_2.jpg
【2009/06/30 02:33】 | 未分類 | page top↑
初夏の踏査行
090629_01.jpg

ちょっと先行公開。
詳しくはいずれRikaTan本誌で。

090629_02.jpg

090629_03.jpg

090629_05.jpg

090629_06.jpg

090629_07.jpg

090629_04.jpg

090629_08.jpg

090629_09.jpg

もう夏だなーと思うのですよ。

090629_10.jpg
【2009/06/29 01:39】 | 未分類 | page top↑
黄金夢幻城殺人事件@下北沢・小劇場『楽園』
090627.jpg
『明智小五郎対金田一耕助』という本がある。
古今東西の名探偵たちが行間を自在に踊る、極上のパスティーシュ集である。

探偵小説のパスティーシュというやつは、
対象に精通していることに加え、トリックの案出やプロットの組み立てなど、
さまざまな条件を満たさなければ書けるものではない。
まして複数の探偵を俎上に載せるとなれば、
膨大な知識と筆力、そして超絶の技巧が必要とされる。
新本格派探偵作家芦辺拓は、
本書においてこのヘラクレス的難業を実に軽やかにクリアしてみせた。

ところでポアロのファーストネーム、
エルキュールはヘラクレスのフランス語読みに由来している。
この古代ギリシアの英雄に倣って、
晩年のポアロが十二の難事件に挑んだのが『ヘラクレスの冒険』。
ポアロものでは一番好きな短編集であるよ。

話を戻して。
そんな芦辺さんがお芝居の脚本を書き下ろされた。
題して『黄金夢幻城殺人事件』。
演ずるは劇団あぁルナティックシアター。
http://aalunatic.com/
これは観ないとおさまらんでしょう。

山奥の古城に一夜の宿を借りる破目になった少女・弥生と、
その連れの青年・天平。
城はかつての銀幕スター夢宮幻太郎の終の棲処だった。
そして奇しくも同日、
幻太郎の遺産相続を巡って呼び集められていた7人の関係者たち。
弁護士森江春策立ち会いのもと故人の遺言が明らかになったとき、
事件はしずかに幕を開けた…。


などと紹介してみると非常にクラシックな展開っぽいが、
なにしろ芦辺さんとこの劇団のコラボレーションである。
劇団サイトより改めてあらすじ引用。

「山奥の古城に展開される謎の連続殺人! 
次々と無残な最期を遂げるアクの強い面々が狙うのは、
莫大な遺産相続の権利か、城に眠る伝説のお宝か。
それは作者にもまだわからない…。
黄金夢幻城に招かれた可憐な美少女の運命やいかに、
名探偵の推理の行方は果たして― 
そして(うっかり忘れてたけど)犯人はいったい誰?
一度見ただけではまだ足りない。二度、三度と来るともっと面白い。
ひよっとして毎回結末が違うかも? それは見てのお楽しみ! 」

http://www.aalunatic.com/stage/090623ogon/index.html


だいたいこっちの方が雰囲気的に正しいです。
前日に引き続き観劇なさっていた原作者の芦辺さん自身が、
「こんなに毎回お話が違うんだ。千秋楽はもう犯人ちがうかも」と
愉しげに口走る始末。

進行役は弁士・唐沢俊一先生。
先に挙げた『明智小五郎対金田一耕助』ハヤカワ文庫版の解説もお書きです。
弁士とは言ってもむろんナレーターや黒子に甘んずるお人ではない。
積極的に舞台に干渉し、役者陣を意のままに操る。
ときどきは巻き添えも食らう。
予想はしてたけどそれ以上にハマり役でした。

2月の『黄昏モンスターズ』でクールビューティなオノヨーコを演じた、
鈴木希依子嬢は今回峰不二子的ポジション。
凛とした芝居がやはり格好いい。ボケもかますし。
NC赤英さんとの息が合う合わないを超越した掛け合いが楽しい。
吉澤純子嬢のもってけセーラーふくには驚いたよ。

個々の役者さんに関するものも含め、
あまり感想を連ねると即ネタバレに繋がってしまうのが残念だ。
謎解きだからなあ。
一見複雑な構成はしかしさすがに芦辺さんのお仕事。
最後にはきっちりすべてのピースがはまります。
興味のある方はご自分の目で確かめるのがいいと思うよ。

私の見た内容と違うかもしれないけどNE!

6/28(日)まで。
090627_2.jpg
【2009/06/27 05:47】 | 未分類 | page top↑
梅雨時の部屋干しは危険を伴う
090626_1.jpg
家の中がじめじめするぜ。ウワーイ。

ブラウン管テレビなど経年劣化の火災に注意
http://www.ntv.co.jp/news/138300.html

ニュースネタ連投とかどうかと思うのですが、
このタイミングでそんなこと言い出すのはズルイと思った今日のわたくしです。
買い替え煽動しよるなあ。
なんぼ経年劣化とはいえ、
火を噴くような家電って普通リコール対象なんじゃねーの?
メーカーはあの辛気臭いお詫びCM打たなくてええのん?

オラの部屋のテレビはブラウン管である。
いつ買ったっけなと思ったら04年製ってシール貼ってあるから5年目だ。
来年あたりからぼちぼち火を噴きだすつもりかな。
それで俺死んだら訴えるぞ。
死んでるのに器用だな我ながら。

ツールの身上は必要十分な機能性にあると考えている私にとっては、
テレビはストレスなく受像してくれればたくさんです。
今ちゃんと映ってるものを買い換える理由がわかりません。
消費拡大のためだと言われりゃ、まんず納得しますけんども。

確かにむだなものやオマケ的なものも大好きです。
しかしそれはあくまで趣味嗜好の範疇だからなのじゃ。
一方的に余計な機能を押し付けられるのはいやなのじゃ。
そのために値段高くなってたりすると余計なフトコロが痛むのであります。

だからぜんぜんけいたいでんわをかいかえられないのであります。
おしごとぼしうちうなのであります。
いやまあ働いてますけどね。

今日は散策マップとか描いてました。
見る人を迷子にしないよう何より地図としての体を成してなきゃならんとか、
それでも楽しそうな感じを出さなきゃいけないとか、
なかなか課題が多くて面白い。
でも、これを生業にしてる人は大変だろうなあとも思う。
たいがいなんでもそうなんだけどさ。

*

東のエデンが終わって寂しい木曜深夜、
思い立って『けいおん!』最終回を録画予約してみたぞ。
らきすたも最終回だけ録った気がする。
そういやしばらく前にかんなぎも最終回だけたまたま見た。
ひらがな四文字アニメ専門最終回ウォッチャーになっとる。

もっとも最近の原作付きドラマやアニメは、
元ネタが連載中でも構わず1クールとかで終了だ。
ゆえに最終回つってもおはなしが完結するわけではない。
げんしけんや絶望先生みたく続編やってくれりゃいいけど、
たいがい投げっぱなし放置プレイになっている。
もしくはむりくりに勝手にまとめてしまうか。

TV局としては「ある程度の数字が見込める」ってことで、
他媒体の人気作を片っ端から引っ張って来てるのだろう。
使い捨て感が露骨でちょいと辟易する。
番組自体はていねいに作り込まれてたりするんで、なお切ねえや。

『けいおん!』や『よつばと!』って、
『パタリロ!』や『ラシャーヌ!』みたいだと常々思っております。
横須賀ロビンに「!」を付けなかった理由を、
いつか魔夜先生に聞いてみたい。

*

ごちゃごちゃ言ってますが、
今日はしまい込んでた夏服をごっそり出して来て洗ったのだ。
だから着るものが増えたような錯覚に陥って幸せだよ。

ああ錯覚だとも。
090626_2.jpg
【2009/06/26 00:07】 | 未分類 | page top↑
本物の凄み
090624_1.jpg

「前代未聞」木下優樹菜 運転免許学科試験26回落ちた
http://www.j-cast.com/2009/06/22043743.html

タイトル見ててっきり卒検のそれだと思ってたら仮免の話だった。
27回目のチャレンジで「9ヶ月の期限が切れてます」と言われ、
結局取れてないんだそうな。
自分から投げ出したならともかく、
やる気まんまんで路上にすら出られずに終わるケースは珍しい。
本物の凄みをかんじたよ。

逆に考えると、
天下の公道走ってる皆さんは全員学科とか実技とかクリアしてるのだなあと。
それもまた不思議な気がするのだけど。
including俺。

*

クイズショウの後番・長瀬智也主演『華麗なるスパイ』に、
渡哲也が総理大臣役で出るらしい。
日本テレビが「渡哲也、生涯初のコメディに挑戦」と喧伝してるのを見て、
「あれ『浮浪雲』は?」と思ったのは私だけではあるまい。
調べてみたら放映は1978年。もう30年前だ。
今の渡哲也と違う人だったのかもしれないや。

浮浪雲とあぶさんはビッグコミックオリジナルの2枚看板であり、
かつては「誰もが一度は通る道」みたいなもんだった。
少なくとも今現在40~50代の男性は、人生のどこかでこの2作品に触れているはずだ。
面白いから読みはじめるとしばらく夢中になるのだが、
ずっと付き合い続ける人は決して多くない。

娯楽の選択肢がごっそり増えてしまった今、
そんなワールドスタンダードな作品もめっきり少なくなってしまった。
別に寂しいとは思わないが、共通の話題の減少は断絶を生む。
みんな「話の通じる仲間たち」だけのコロニーにシフトしてゆく。
居心地抜群だけど、とっても閉鎖的な村社会。
そういう流れはあまりよろしくないのかもね。
俺に言えた義理じゃないか。

*

タモさんに泣かされるカエラが可愛かった火曜日でした。
オーヴァ。
090624_2.jpg
【2009/06/24 03:51】 | 未分類 | page top↑
アンビシャス浜松
090622_0.jpg
2009年6月現在、日本には18の政令指定都市がある。

【政令指定都市】
人口50万人以上の市で、政令によって指定された都市。
市民生活と直結した事務や権限が都道府県から委譲され、
また、行政区を設けられるなど、普通の都市とは異なった取り扱いが認められる。
(大辞林)

平たくいえば市の中に「区」があるのが政令指定都市だと思えばええです。
北から順に、
札幌市(北海道)仙台市(宮城県)
さいたま市(埼玉県)千葉市(千葉県)横浜市・川崎市(神奈川県)
新潟市(新潟県)静岡市・浜松市(静岡県)名古屋市(愛知県)
京都市(京都府)大阪市・堺市(大阪府)神戸市(兵庫県)
岡山市(岡山県)広島市(広島県)
北九州市・福岡市(福岡県)
で18。

漠然と眺めていて、ひとつ気になった点がある。
複数の政令指定都市を持つ府県が4つある中に、静岡が入っているのだ。

横浜と川崎、大阪と堺はわかる。
北九州市と福岡ってのも、知ってる人間なら当然だと思うところだ。
けれど静岡県内にふたつってなんだか不思議でないかい。
いや静岡市は県庁所在地だしさもあろうと思う。
でも浜松市もっていわれるとちょっと「?」ってなる。
そりゃヤマハやホンダの工場を擁する一大工業都市ですよ。
だけどトヨタのお膝元、お隣の愛知県豊田市は指定都市になってないよなあ。
うーん。

はてさてと首を捻りつつ地図を開いてかるく腰を抜かした。

図1・1999年3月発行、国際地学協会刊最新県別日本地図帳における浜松市。
090622_1.jpg

そして図2・2009年6月22日現在の浜松市。
ずどーん。
090622_x.jpg

これ何て国盗りゲーム。
10年間で領土何倍に拡げとんじゃい。
2005年に11の市町村をいっぺんに吸収合併した結果らしいんだけど、
おかげで日本全国2位の面積を誇る市町村になりました。
ちなみに1位は岐阜県高山市で、実はここも2005年の合併で肥大化したクチ。
平成の大合併ってなんなのかね。

まあ高山市の場合面積が広くなっただけと言えなくもないが、
浜松は一気に政令指定都市の地位を獲得するに至ったわけで。
その勢いは端倪すべからざるものがある。
必ずや今後もさらなる版図拡大をもくろむに相違ない。
ゆくゆくは県内を統一し、あわよくば関東ついには本州全域をも併呑する野望とみた。

そして近未来の世界全図には、
日本列島の場所に燦然と「浜松市」の名が刻まれているのである。
090622_3.jpg
世界最大の政令指定都市の誕生であった。

独立してないのかよ。

090622_4.jpg
【2009/06/22 00:46】 | 未分類 | page top↑
世界中で何人が一緒に驚いてくれるか
090620_0.jpg
まったく自信のない、ものすごい個人的な衝撃の事実。

「岩波文庫版ファーブル昆虫記を、
林達夫と共訳している『山田吉彦』の正体はきだみのるだった」

むしろ誰ひとり驚いてくれない方に自信があるな。
興味ない人はなんのこっちゃさっぱりだろうし、
この方面に詳しい人には周知の事実だろうし。

昆虫記の方は置いといて、
きだみのるってのは昭和20~40年代に活躍した風変わりな作家・社会学者です。
その放浪の生涯のうち数年間を東京都南多摩郡恩方村の廃寺で過ごし、
『気違い部落周游紀行』の名でルポルタージュを発表して話題を呼びました。

出版コード的に相当危険なタイトルですが、
毎日出版文化賞を受賞した名著で、私も最近の版を所持しております。
念のため申し添えると、この場合の部落は純粋に集落と同義であり、
今日のメディアが忌避するようなニュアンスは一切含みません。
戦後復興に邁進する帝都に厳然と存在した山村の生活を、
ソルボンヌ仕込みのエスプリを交えた文章で綴った興味深く面白い一冊です。
機会があればぜひご一読を。
読めば村はさておき筆者の方も相当変だったことがよくわかります。

そんな奇人きだ先生は生涯何人かの子供を授かっており、
うちひとりの非嫡出子の少女は、
友人だった岩手県の小学校の先生に引き取られ育てられました。

このガッコの先生こそが後の作家・三好京三の若き日の姿で、
三好は自分たち夫婦と奇人の娘とのいきさつを『子育てごっこ』として発表、
第76回直木賞を受賞し文壇デビューを飾ったのでした。

『子育てごっこ』は名匠今井正の手で映画化され、
教師夫妻を加藤剛・栗原小巻、少女を牛原千恵が演じております。
私はこの映画を中学か高校の頃に見ており、
牛原千恵の凄さと同時に、
夫婦に子供押しつけてさっさといなくなる、
加藤嘉演ずる頭ボサボサの奇怪な老人の姿が忘れられませんでした。

あまりのことに一緒に見ていた親父に「あれは何だ」と聞くと、
「きだみのるという実在の変人をモデルにした登場人物だ」と教えてくれた。
「それは何者か」
「『気違い部落』を書いた男である」

これが私ときだみのるとのファーストコンタクトだったってえ寸法。
接触してないけど。
そして大人になって書店で『気違い部落』に出会って購入し、
なるほどこれがあの怪老人の文章かと感じ入っておったわけです。

だのに。

『子育てごっこ』できだみのるの名を知るずっと以前、
小学生の頃すでに私は彼の文章に触れていたのだ。
そう、『昆虫記』で。

これはもう大ビックリですよ。
心底個人的な超ミニマム大ビックリ。

ただし岩波文庫版の昆虫記の訳文は間違っても小学生向けとはいえず、
中途で挫折してんだけどね。
現在は新版で10分冊にまとめられてるから、
この機会に読みなおしてみようかな。

ふと気付いたけど、
加藤剛&加藤嘉の絡みって野村芳太郎版『砂の器』と同じだ。
また、きだみのる作品の方も1957年に『気違い部落』のタイトルで、
伊藤雄之助主演で映画化されております。
ソフト化はまず期待できないものの劇場ではまれに上映されるようなので、
こちらもいつか見てみたいものだよ。

なお恩方村は昭和30年をもって八王子市に編入、地図上から消滅してしまいました。
つまんないの。

*

6月20日、オイラの生まれた日。相武紗季も生まれた日。
そしてもうひとり、
同じ誕生日だった友人のために献杯して頂ければ幸甚です。

また来年のこの日まで一年間、
ふにゃふにゃとゆるぎなく立っていたいと思います。
押忍。
090620_2.jpg
【2009/06/20 00:04】 | 未分類 | page top↑
マリンノートは磯の香り
090619_1.jpg
海苔の缶ってのがありますね。

例の茶筒みたいなやつ。業界では丸缶とか呼ぶらしい。
密閉型の金属容器だからシケなくて便利です。
しかしこれをスーパーでご自宅用に買って行く人はあまりいない。
基本はギフト、ご進物ご贈答品用。
たいがいのお客様は複数の丸缶セットを注文なさいます。

するとね。
関西の人はこのうち最低でも1本は味のりでないと嫌がるんだと。

ご承知のように板海苔にはシンプルな焼のりと、
がっつり味のついた味のりがあります。
で、関東で海苔っつーとだいたい前者なんだけど、
関西では結構デフォルトで味付け海苔なんだそうな。

言われてみればウチも海苔と言えば味のりだった。
たまに頂き物で焼のりが食卓に上ると、
うわ何やコレ味せえへんがなっつって醤油ひたひたにして食べてました。
醤油でふにゃふにゃの海苔って、なんかもう佃煮と同じだよね。
ちなみに私、ごはんですよはしいたけ入りが一番好きです。
あんまり売ってねえんだよな。

東西の食文化の違いってよく語られるけど、
海苔にまで及んでたとは気づかんかったなあ。

海苔が本来磯の香りを楽しむもので、
特に醤油やみりん風味でなくてもいいんだと舌が理解したのは、
だいぶ歳いってからでしたよ。

*

昨日は先輩に学校の裏に呼び出されてました。
ホントだよ。
先輩の会社が母校の裏手にあるから結果的にそうなっただけで、
用件は平和かつ友好的なものだったけどさ。

幸い一生を通じて恐い先輩に呼び出しくらったことはないです。
ただ、水泳部時代は校舎内でところ構わず腹殴られてましたが。
腹筋鍛えてるかどうかの確認なんだそうで。
イジメじゃないけどシゴキのたぐいですね。
体育会系なんてそんなもんです。

先輩(not水泳部)には「思ったより太ってないな」とは言われたけど、
また腹筋せなな。
うん。
090619_2.jpg
【2009/06/19 00:54】 | 未分類 | page top↑
ごとごとごと
090616_1.jpg
防犯はごとごとごと。

オリジナルは日ごと家ごと地域ごとだったらしいが、
なんだかいまいち座りが悪い。
ごとごとごとの方がリアルに侵入犯っぽくてインパクト大だ。
分かち書きなのもポイント高いですね。

そういえば夏目漱石の生家に泥棒が入ったことがあったらしい。
漱石自身だったか彼の兄弟の思い出話だったか忘れたが、
とにかく江戸末期、明治維新より前の出来事である。

当時江戸には性質のよくない押し込み強盗が流行っていた。
義挙という大義名分のもとに資金を調達する連中だ。
世の中を良くしたいという理由で、
一般市民を縛りあげて金品を強奪するのだから意味がわからない。

むろん便乗した本物の悪党も多かっただろうが、
本気で世直しするつもりの強盗志士たちも実在したに違いなく、
実に始末がわるい。
日本国の行く末を思えば一市民の生活など取るに足らん。
「大事の前の小事」というのはテロリストの大好きなお題目である。

一方もっと頭の切れる連中は、
うまいこと公金を横領して吉原やら島原にしけこんだりしてたわけで。
同じぬすっととはいえこっちの方が反体制的な分、
まだ革命家としてのスジを通してると言えなくもない。
三分の理ってやつだけどな。

さて夏目家もまたこのような連中の標的にされたのだが、
その経緯がなかなかひどい。
当初強盗団が狙いを付けたのはよそんちだったのである。
するとその家の人が「夏目さんとこの方が金がある」と言ったんで、
ついでに立ち寄ったという次第なのだった。
ものすごいとばっちりだ。
その後の近所づきあいがどうなったのか知りたいぜ。

漱石はその後自ら一家を構えた後にも泥棒に入られている。
思えばサザエさんやバカボンにも普通に登場するよな、ドロボー。
唐草模様のフロシキ背負ったヒゲの濃いやつ。
若本規夫の声で喋ったりする。

もちろん梁上の君子は今日も活躍してるわけだけど、
かつてはもっとずっと日常的に身近な存在だったのだと思う。

あまり懐かしむ必要を感じない前世紀の風俗であるな。

下は今も昔も変わらぬ警告の看板。
カリメロ様の変質者が跋扈する戸塚署管内、おそるべし。
090616_2.jpg
【2009/06/16 02:51】 | 未分類 | page top↑
ハライチのやーつ
090614_1.jpg
最近ハライチが面白いと思って動画検索してみたら、
1年ほど前はそんなでもなかったことに気がついた。
試行錯誤の末に今のスタイルを見つけたのだろう。

古い動画には容赦なく手厳しいコメントが寄せられている。
衆人環境で磨かれるって大事なんだなと今更ながら思った。
そこですり減ってしまうケースも少なくないんだけど。
ある程度の打たれ強さは身につけないとさ。
色々めんどくさいんですよ、それでメシ食おうと思うと。

2009年の夏至は6月21日。
一年でもっとも日の長いこの時期、東京の日の出は午前4時台である。
うかうかしてるとすぐに外が白みはじめる。

一日のはじまりはどこからかと聞かれたら、
お日様が昇ってからじゃなかろうかと思う。
だから曇りや雨だといつまでも一日が始まらない気がするのだが、
そうも言ってられないのがなかなか悲しい。

6月第3週突入。
090614_2.jpg
【2009/06/14 18:19】 | 未分類 | page top↑
| ホーム | 次ページ