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石垣島に行ってきました(後編)
ええ、石垣島に行ってきたんですよひとつきくらい前に(泣)。
更新が遅れてものすごい遠い記憶になってしまった。思い出せるだろうか。
ええと俺ひとりで五万匹くらい捕まえたんだっけなサキシマキノボリトカゲ。
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かように思い出話は盛られてゆくものなのだ。
永倉新八翁の新撰組顛末記もちょこちょこ怪しい記述あったもんな。
体験者が歴史的事実を語るとは限らんとです。かれの記憶の中では真実かもしれないけどね。

話が逸れました。
島に行った経緯等は前編をどうぞです。
http://mokizo.blog81.fc2.com/blog-entry-352.html
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無謀なる斜め横断を試みたところをcoco先生に救出されたかめくん。
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腹甲に見事な蝶番があり頭と手が完全収納できる可変モビルアーマー、セマルハコガメさんです。
いずれ助けられた恩を返しにcoco先生を襲うと思うので、月のない夜はご注意なさるがよかろう。

干潟で刃物を振り回している剣呑な人はベニシオマネキ。
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ベニシオ・デル・トロと呼んでやろう。

ベニシオたちの横を胸鰭で器用に歩き回っているのはミナミトビハゼ、現地名トントンミー。
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子供の頃からなんでかすごい憧れの魚だったので嬉しい。
この仲間は魚類の分際であまり水に入りたがらない。
たまに飛び込むと水切りよろしく水面をピンピン跳ねて向こう岸に渡ってしまう。

「お前が先に入れよ」
「やだよお前が入れよ」
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オキナワハクセンシオマネキ、かな。
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なんせ石垣だけで7〜8種類のシオマネキがいるので恐ろしい。
前回ヤモリのときにも触れたが、生物相の厚み半端ない。
生半可なことではレギュラーはおろかベンチ入りもままならない感じだよ。

おっすオラしおまねき。
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顔がウルトラ怪獣のキングボックルに似ていると思う。
顔の上に眼柄を横に倒して収納できる溝があるのが萌えるんだ、シオマネキやオサガニ。

石の上に休んでいるのは、これもハゼの仲間かな。
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半透明な身体が美しい、ちっちゃな可愛いお魚だよ。

このあたりのちっちゃなお魚は同定が難しい。
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魚影が濃いので嬉しくなって「ぎょえ〜」と口に出したら「だいぶ疲れてますね」と労われた覚えがある。そうかな。
疲れてなくてもそのくらいのことは口走ってしまう自信がある。捨てろそんな自信。

これはヤエヤマバラハキリバチですかね。
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「石垣島 ハキリバチ」で検索すると選択肢に「coco」というのが現れる。恐ろしい。
これは浜辺に咲くクサトベラの花で、虫が蜜を取ろうとすると背中に花粉がつく仕組みがよくわかる。
なおクマバチはやっぱりこれを無視して花の側面から盗蜜に走っていた、と思う。
なんでそんなに花粉運ぶの嫌なんだろうか。利用されるのが癪にさわるのかな。

短い手を「よっ」と上げているミナミアオスジハナバチ。
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綺麗で可愛い。これもクサトベラに集っており、皆して海に背を向けてハチばかり撮っていた。
「何を撮ってるんですか」と声をかけて来た無邪気な観光客に「ハチを」と答えて怪訝な顔をされたのはcoco先生である。
そのときちょうど砂浜に這いつくばってハナダカバチの営巣と格闘しておられたので、不思議に思われたのであろう。
無理もない(観光客の怪訝な顔が)。

いかにも南国風の文様を身にまとうダンダラテントウ。
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とはいえ、こちらのナミテントウ同様個体差が激しい種類であるらしい。
ここでは熱帯のお面ふうなこちらを紹介しておきます。マッドメンが被りそう。

尋常ならざる眼力をお持ちの津田七節先生が見つけたブラーミニメクラヘビ。
ミミズちゃうねん。ヘビやねん。
ややピンが甘いのだが、スマホでご覧の方は拡大すると鱗が確認できると思う。
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不肖私めも名前は知ってたけど、フィールドでこれを見て瞬時にメクラヘビだと判断できるのは「引き出しの開け方」を知っている人ゆえの離れ業である。ほんとすごいと思う。
残念ながらお亡くなりになっていたが、生きてたら尖ったお尻で突っついて来たに違いない。いつか生体に会いたいものじゃ。

七節眼力シリーズパート2。これ小枝やないんやで。ゴミちゃうで。
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手足伸ばしてくれるとなんとなく正体がわかる。ええ、コブナナフシです。
まあ七節先生の専門ではあるんだけど、水槽の中とかならともかく林の中でこれ見つけられないって。
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河べりの砂地にはミカドアゲハが吸水に来ていた。
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これが飛ぶと表側の模様はアオスジアゲハにやや似ている。
なんでも飛んでるところを撮ってしまうcoco先生のブログにちらと見えているので、併せてご覧になるとよろしい。
あとでリンク貼るからね。今貼ってそっちに夢中になってこちらを忘れられるとなんだか寂しいからな。

ベニトンボ。うわあなんですかねこの色彩。
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本土の赤いトンボはバーミリオンやスカーレット系の赤さなのだが、石垣の赤はカーマインである気がする。
なんというか、深い。

アカスジベッコウトンボに至っては羽まで真紅である。
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これも会えるのが夢でした。オキナワチョウトンボ。
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色彩の妙に口を開けて見とれてしまう。
誰が一頭一頭こんなだんだら模様に塗るんだろうねえ。

ベッコウチョウトンボという別名があり、なるほどアカスジベッコウよりもこちらの方が実に鼈甲である。
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確かにこういう模様の櫛あるよね。今は手に入らないけどね。

翅の半分を綺麗に黒く染めわけた本種は、コナカハグロトンボの雄。
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コナカは学名から来たのかなと思ったらEuphaea yaeyamana Ogumaで関係なかった。
ついでに言うと本土のハグロトンボとも別に近縁ではないらしいので、なんだかよくわからない和名である。
個人的にはワンダー3のボッコ隊長の耳の染めわけだと思う。

絵としてはなかなか美しい光線状態の一枚だと思うのだが、写っているのはでっかいムシヒキアブの殺し合いである。
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この状態を手に乗せているというのもよく意味がわからない。
私もたいがい色んな生きものを手のりにする方だが、カメラを向けながらこの絵面はどうなんじゃろうと思っていた。
色々な意味で目眩を覚える写真である。

おいしいジュース屋さんのそばで頑是ない戦闘を繰り広げていた二匹。
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こねこカレンダーに出てくる人たちのようである。
元気にたくましく育つのじゃよ。

ハチはもちろんトンボも詳しいcoco先生のガイドで見られたコシブトトンボ雄。
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なるほど腰が太い。っていうか胸元のぐにょぐにょの迷路模様の方が気になるんですけど。命名に当たってどうして腰の太さが優先されたのかしらん。
和名は時々そういう不思議なことがある。あきらかに首っていうか顔が長いヒゲナガオトシブミとかね。

昼間のヤモリは猫目。
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前回も触れたようにヤモリ種類多いねん。
やっぱりホオグロヤモリじゃなかろうかとしておきます。しっぽは再生後かな。

カンムリワシ見ないねえ、と話してたら「おるぞー」と現れた一羽。油すましか、君は。
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カンムリらしきものが見当たらないのはまだ若いからなのかな。

猛禽はしかし精悍ですなあ。
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若き日の具志堅用高氏はこの雄々しい鳥に憧れ、「ワンヤ、カンムリワシニナイン(自分はカンムリワシになりたい)」と発言したためカンムリワシのニックネームを頂戴したのだそうだ。
わだばゴッホになると語った棟方志功氏が結果としてゴッホと呼ばれてはいないことを思うと、具志堅さんは割とあっさり目標を達成したのだな。

最終日、宿を出た植え込みに呑気に止まっていたキョウチクトウスズメ。
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本土のウンモンスズメに似るが、より複雑な模様をもつ美しい蛾である。
っていうかウンモンスズメかなと思ったら七節先生がキョウチクトウスズメですかねえと一瞬で喝破したのだ。
恐ろしい。同行の先生方が恐ろしい。

そんな生きものまみれの幸せな三泊四日でした。
それでも当然だけど会えてない生きものたちの方がずっとずっと多い。
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で、coco先生のブログはこちら。飛翔写真とあと食べものが恐ろしい。
その1 http://horror.g.hatena.ne.jp/COCO/20180626
その2 http://horror.g.hatena.ne.jp/COCO/20180627

七節先生のモーメントはこちら。私がついに撮れなかった赤い鳥を執念でたくさん捉えておらるるのが恐ろしい。
https://twitter.com/i/moments/1011168178540429313

ほんとに楽しゅうございました。
またこのメンツで行けたらいいな、と思ったことです。
その日まで石垣のみなも達者でな。
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【2018/07/27 04:48】 | ネイチャー | page top↑
石垣島に行ってきました(前編)
coco先生の引率で津田七節先生と三人でたのしい遠足。
以前から行きましょうとは言ってたけど本当に行っちゃいました。
人間やればできるもんだ。
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もっとも私がやったのは自分の乗る飛行機の手配くらいだよ。えっへん。
出発地が違うもんでこれはひとりでやらないといかん。

そして空港までのバスが予約制であることに気づかず、あやうくヒコーキに間に合わなくなりかける抜け目のない俺様。
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ひとりでできてないよ俺。だめじゃん俺。
でも無事着いたし天気もいいから結果オーライだ。

島には二時間ばかし先に着いてたのに、後から来た二人に先にタマムシを見つけられるあたりも抜かりがないぞ。
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私に見せるために宿まで連れて来てくださいました。すまんこってす。
街路樹のモモタマナに付くアオムネスジタマムシさんです。

その足で原チャリを借りてバンナ公園に向かう。
「お、客人か」
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好奇心旺盛なキノボリトカゲ翁に歓迎されて嬉しい。
爬虫類だいたいおじいさんぽい説は私の持論です。

宮古島以南に分布するスジグロカバマダラがふわふわと飛び回っておらるる。
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カバマダラといえば毒蝶なので、たちまちウキウキする。
理由はよくわからない。好きなんだよ有毒生物。

ヨツメオサゾウムシ。これも南の虫ですなあ。
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和名は鞘翅にある斑紋を四つ目に見立てたものか。
ヨツホシとせずにヨツメとした命名者の気持ちがちょっとだけ知りたい。

温室でない場所を飛んでるのを初めて見たオオゴマダラ。
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蝶としては日本最大とされる成虫も存在感抜群だが、金色に輝く蛹も美しいぞ。
多摩動物公園の昆虫館で通年展示されているので、ぜひご覧頂きたいぞ。

オオジョロウグモ。
こちらも網を作るクモの仲間では日本最大種であり、小さな鳥くらいなら絡め取ってしまうんだ。ひええ。
もっと大きいやつが見つかれば七節先生が咬まれてみる予定だったが、幸か不幸かミニサイズしか出会わなかった。
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なおDPZのあの平坂氏によれば
「ハチに刺された程度には痛むらしいと聞いていたが、実際に咬まれてみるとたいしたことは無かった」とのこと。
http://www.monstersproshop.com/biggest-spiders-japan/
とはいえなにも皆が咬まれてみることはないと思う。念のため。

これは本州でも見られる、フレンドリーなキボシカミキリ。
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このあと私の手に乗せたらうんこをして落ち着いた風であった。

何を思ったか緑色の葉の上に乗ってしまった茶色いナナフシ。
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アマミナナフシでいいのかしらん。
この手のナナフシはおそらく世間のイノセントな皆様が考えているよりは樹木と一体化しておらず、普通に見つかります。
もっと無理なやつは後編で出て来ますのでお楽しみに。

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ツユムシの仲間と思われる幼生。
本土で知ってるやつより背中がまるいなあ。
石垣のバッタの仲間はやたらと多いので迂闊な同定は避けておくよ。

擬木をステージにしたがるあたり、行動がカナヘビくさいキノボリトカゲくん。
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そろそろと近づくとやおら腕立て伏せを始めるのだが、coco先生によると威嚇らしい。
相手を恐れさせ、なおかつ筋力をも鍛えられるという恐るべき技である。

人間としてはトカゲの腕立て伏せは特段怖くないので捕獲してみた。
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口を開けて若干怒っているようではあるが、この後おとなしく頭を撫でられていた。
かわいい。

しかし私以外の人間に対してはたちまち怒りを露わにするのであった。
戦慄のキノボリかみつき攻撃(語呂が悪い)。
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かわいい。

島のどこそこでむやみにメタリックな輝きを放っているのは、ナナホシキンカメムシ様である。
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本土のアカスジキンカメも綺麗だが、こちらのナナホシキンカメの金属光沢はちょっと尋常でない。
ついカメラを向けてしまうので、こんなに毎日大量に同じ種類のカメムシを撮ったのは初めてだと思う。

山の方へ行くと木生シダなどが密生しておりジュラ紀の森林もかくやという佇まいである。
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エダフォザウルスとかメガニューラとか出て来ても驚かないぞ。驚くよ。

足元の湿った落ち葉でなにか跳ねたものがある。
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リュウキュウカジカガエルの小さいのだ。
いや、動かないとわかりませんねこれ。
カエルの種類も豊富な石垣でした。

ふと見上げた樹上に現れたサンクチュアリ。
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樹液に群がるスミナガシとサキシマヒラタクワガタですよ。
スミナガシは本土でも見られる蝶ですが、墨流しの名に相応しいシックな色味に真紅のストローが目立つ美麗種。
サキシマヒラタは言うにや及ぶ。
やっぱり夏はね。クワガタに会わないとね。

サキシマヒラタ男子大小詰め合わせ。
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大のアゴの開きっぷりが実に大人気なくてよろしい。

「客人、楽しそうじゃな」
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日本で最も美しい蛾と言われるサツマニシキ。
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実に息を呑む構造色でした。
しかしなんでそんな相撲取りみたいな名前なのかはわからない。あと芋焼酎。

「アズマニシキってなんでしたっけ」という私のぼんやりした問いかけに、
「金魚…ですね」と即答してくださった七節先生である。
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私も無駄知識はそれなりに多いつもりだが、両先生には敵わない。楽しい。

夜の石垣に繰り出す。
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擬木の上にちょこんと座るシロアゴガエルくん。

街灯に虫を求めてやって来たのはホオグロヤモリかな。
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かな、というのは石垣はヤモリの種類もなかなかに多いからだ。
本土にはほぼニホンヤモリ一種しかいないことを思うと、何やら実にもの凄まじい生物相である。

夜の公園でサイカブトを拾う。
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樹液には来ず、サトウキビの糖質をこよなく愛するカブトムシくんだ。
ヤシの実やパイナップルも大好きさ。甘いから。
……てなわけで沖縄の農業的には立派な害虫です。しくしく。

「シャチでーす」「ホコでーす」「ムシでございます」
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いわゆるシャチホコムシ、シャチホコガの幼虫トリオである。
これは上下逆さに枝にしがみついて、その名の通りシャチホコ立ちをしているポーズです。向かって左が進行方向。
最近はイモムシかわいいと言われることも多い蛾の幼虫の中で、ぶっちぎりの異形だ。エイリアン感半端ない。
着ぐるみ作るとしたら上半身と下半身でスーツアクターがふたり必要な造形だよ。

頭上を黒い大きなものがバサバサ飛ぶのでカラスかと思ったが、木に止まったところを見たらヤエヤマオオコウモリだった。
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大蝙蝠とはよく言ったもので、神田川のあたりを夕暮れにちろちろ舞ってるイエコウモリの軽く十倍はありそうに見える。
子熊が木からドテッとぶら下がっている塩梅で、よく考えるとなかなか異様な光景だ。
赤子くらい攫ってゆきそうな雰囲気だが、この仲間はめっきり果実食なのでそんな剣呑なことはしない。
このあとは器用に樹上を渡り歩いてパッションフルーツの花の蜜を吸っているようだった。

哲学者風味の濃厚なオオヒキガエル。
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晩年の井伏鱒二氏をも彷彿とさせる佇まいである。
カエルはあとサキシマヌマガエルも見た。次来るときはヒメアマガエルに会いたいな。

夜景なども撮ってみる。
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本当は満点の星空を見上げたかったのだが、雲がかかっていて叶わなかった。
山から見下ろす夜の街は明るい。実際、繁華街には深夜まで人影が耐えない。
遅くまで賑やかな南の島なのであった。

以下、後編に続く。
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頼りになるcoco先生と私、そして生きとし生ける森羅万象をこよなく愛する玉川数さんの共著、
『里山奇談 めぐりゆく物語』には津田七節先生も美麗写真をご提供頂いております。
https://www.amazon.co.jp/dp/4041066697/
よろしくお願いいたします。と宣伝。
【2018/07/02 03:43】 | ネイチャー | page top↑
いつの間にやら秋深し
隣は何をする人ぞ。
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いまいち存じませんね。今どきの都会暮らしじゃ近所付き合いもございませんゆえ。

そしてこちら近所付き合いが現存しているであろうあたりの写真になります。
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更新さぼってる間に晩夏をすっ飛ばしてどうも秋になってしまった感じですが、今月もひとつお付き合いのほどを。

だいたい秋風が立ち始める頃から、おとなになったカマキリたちがその辺を徘徊しはじめる。
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身体の横に白いちいさな斑紋が入るのはハラビロカマキリ。
わりと樹上で見かけることが多い種類だが、この人はうろうろと地べたを歩き回っていた。
ことによるとハリガネさんに操られているのかもしれない。
しばしばハラビロさんのお腹に住んでいるハリガネムシ君の詳細はここでは避けておく。

ハラビロさんはカマキリ一家の中ではフレンドリーな方だと思う。
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秋彼岸もうっかりひと月前になってしまったよ。
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ヒガンバナというと基本的に露出を落として不吉な感じに撮るのがデフォルトなのだけど。
たまに明るめに補正をかけるとたいへん華やかな花であることがわかる。
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やたらと花期の長いキバナコスモスではあるが、やっぱりこの季節が旬だ。
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吸蜜に訪れたのはミドリヒョウモン雌。
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ヒョウモンチョウとしてはツマグロヒョウモンの次くらいには見られる気がするが、その差はツマグロ100に対してミドリ5くらいだろうか。
20対1って言えよ。まあ近年めちゃめちゃ多いですからツマグロ。

キバナでないコスモスにやってきたオオスカシバ先生。
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相変わらずつぶらな瞳をしておられる。

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おや、何か用かね。
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かえるというのはおとなしくさえしていればなかなかに哲学的存在である。
これはまだ小さめのトノサマガエル。小さめの分際でたいがい悟った表情だよ。

涼やかなレモンイエローの花をつけるアキノノゲシ。
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舌状花が一重っぽくひらくキク科の花が好きなのだ。ジシバリとかコオニタビラコとかね。

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大学に行く途中の塀をクロアゲハの仔がのぼっていたので少し遊んでもらった。
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やはり柑橘系の樹につくナミアゲハの幼虫に似ているが、つっついて肉角を出させると赤いのですぐわかる。そして成虫はとくに似ていない。
いっぽう、成虫がナミアゲハに似るキアゲハの場合、幼虫はこれらとはまったく違う雰囲気で、食草もニンジンやらセリ科の植物だ。
この三種類のアゲハの関係は昔からなんとなく不思議に思っている。

いつの間にやら完全に秋型になったキタテハ。
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夏型はどちらかというと黒ずんだ蝶だが、この姿になるとなるほど黄タテハであるなあと毎年思う。

植え込みのミモザにキチョウが生っていた。
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さいしょ羽化したところなのかと思ったが、交尾するために雄が雌の羽化を待っているのでは、というご指摘を頂いた。
なるほど確かに蛹は中味入りのようである。。
この日は生憎の空模様だったので、まあ単に雨やどりの可能性もあります。ちょうだいませませ。

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玄関先に遊びに来ていたカネタタキの男の子。
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よく屋内でチンチンと怪音を響かせているのだが、ご覧のように小さいので居所を突き止めるのは至難の業。
楽器となるのはつんつるてん状態の上着の裾。なので、鳴かない女の子は翅をもたず全裸状態です。なんてこった。

思いっきり絞り開けて撮ったキンモクセイ。
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心なしか今年はよく匂っている気がする。

クルマバッタモドキは仮面ライダーよりハカイダー系だと思う。
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いずれにせよ石ノ森風味。

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オオアオイトトンボと思われる個体。とても美しい。
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ママコノシリヌグイの可愛い花。
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陰湿なる和名は葉っぱに凶悪なトゲが多いことに由来する。おそろしい継母がこれで継子の尻を拭うのだ。
現在であればいたずらに継母を貶める怪しからん命名としてたちまち却下されているであろう。
よく似たアキノウナギツカミの方が無難な名前といえる。ウナギの生息状況を考えるとそうでもないのかな。

ナツアカネさんに遊びに来て頂きました。
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指立てて止まってくれるのはアカネ属の皆さんだけじゃ。

ウワー高いなー。
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雲の景色もすでに夏のそれではない。
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今年も残すところふた月ちょっと。
【2017/10/21 03:01】 | ネイチャー | page top↑
さよなら夏の日
えー、今年の東京の八月はわたくし的に瞬殺でした。
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31日のうち27日雨が降ってる八月とかありえないと思うんだ、ぼかぁ。

とはいえ相手は天気である。天に唾してみても自分に降りかかるだけだ。
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雨間を突いて撮りためた写真をやっとこさ公開するよ。
いつも思うけど雨間はアメマと読むと間勘平なのでアママと読んでおきたい。
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オニヤンマは垂直にぶらさがって休みます。
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ふだんは休みなく巡回する高速の飛翔体だが、他のヤンマ類に比べると比較的休んでるところに出くわす確率が高い気がする。
なお、この個体は寝てたのか難なく素手で捕まえられた。
囚われの身となったオニヤンマというのは大あごをがきがき言わせて激しく抵抗し、力も強いのでなかなか剣呑だ。噛まれると痛い。
ダ・ヴィンチの取材中であり、皆に見せびらかした後はリリースした。
今日明日あたり発売号のトロイカ学習帳でトロさんが文中ちょっと触れておりますよ。

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イヌブナの倒木であまり見慣れないカミキリムシがいちゃついておった。
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偶々行き合った紳士に、ヒゲナガゴマフカミキリであると教えて頂く。
どうやら見慣れなかったのは私が気にしていなかっただけらしく、よく見るとけっこうな数が遊んでいる。
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モノトーンのまだら模様にレモンイエローを差した、シックな色味のカミキリだ。

こちらは紳士が見せて下さったレアもの。ヨコヤマヒゲナガカミキリである。
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名前は聞いたことがあったが、実物は初見。貫禄があって美しい個体だった。
Aさんありがとうございます。ご縁があったらまた色々教えてください。

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写真の出来としては何ともいえないが、都内では今年初のアサギマダラだったので証拠にアップしておくよ。
さっさと飛び去られてこれしかピントが行かなかったのです。
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遠くを飛んでるのを見て本種かと思ったらアカボシゴマダラだったという事例が最近多い。
アカボシさんが増えているのもあるだろうが私の老眼が進んでおるのかもしれぬ。しくしく。

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伐り倒されたイヌブナの樹にド派手な伊達男がやって来ました。
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今年3回目にして初めて接近遭遇に成功したヤマトタマムシです。
やっぱり本種とナミハンミョウの鞘翅の輝きというのはちょっと凄いと思う。
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前回のカブトムシ同様、希少種でもなんでもないけど会えるとめっちゃ嬉しい相手のひとりです。

ハーイ。
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お腹側も遺憾なくメタリックグリーンに輝いております。

そしてこちら、私が文句なしにいちばん好きな菌類であるところのタマゴタケ。
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今年も会えて嬉しい嬉しい。

ひとりで喜んでいると、なにを撮ってるんだろうと近づいてきたファミリーのお父さん。
「あーこれタマゴタケじゃないかな? おいしいやつ」と
家族に向かっておっしゃる。
ちょっと自信なさげな口ぶりに、ええタマゴタケですおいしいですよと笑って口を挟んでしまった。
やっぱりそうですよね! とお父さんも笑う。
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そういう出会いもまた、楽しい。

所用で実家の方に赴く。いつもながらの亜熱帯感。
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立派に温帯なんですけどね。
そして関東を一歩出ると意外に晴天なのだ。なんてこった。

浜辺で泥団子作りに余念のないコメツキガニさんたち巣穴つき。
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バッタ類はなるべく地面に腹這いになって撮ってしまう。
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そのいち・ショウリョウバッタ。

このでっかいハチの正体がわかりません。助けてハチマスター。
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雰囲気はトゲアシオオベッコウに近い気がするのですが。

バッタそのに・マダラバッタ褐色型。
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バッタそのさん・マダラバッタピンク型。
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ピンク型という分類はないのだが、この種はたまにこういう色彩変異を示すらしい。
ももいろのバッタというのもなかなか乙なものだと思った。ももいろクローバッタ乙。

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夏の終わりを告げるツクツクボウシ。
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もっとも最近は八月頭くらいから鳴いてる気がする。温暖化なのか彼らの時計がちょっとずれたのかはわからない。

オニヤンマ同様、ぶらさがり休み派のウスバキトンボ。
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とはいえ本種はまったく島影のない太平洋のど真ん中を飛んでいるのが観察された例があり、とくに休まなくても平気ではあるらしい。
なんだかブラックな勤務状況っぽいので、ぜひ適当に休んで欲しい。

シダの葉になんだかぼろっちい蝶がとまった。
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これは東京で見られる虫ではありません。多摩動物公園の昆虫館は別として。
南方系の種であるイシガケチョウです。フィールドで会ったのははじめてかも。

ただでさえぼろっちい様子の蝶なのだが、この個体は本当にちょとくたびれてる感じ。
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とろろ昆布で描いた古地図のようなふしぎな柄を、古人は石積の模様に見立てて石崖蝶の名を与えたといいます。
本種も他のさまざまな生物同様、分布の北上が観察されていると聞く。
何十年かすると東京あたりでも会えるようになるのかもしれない。

そしてこちらバッタそのさん・クルマバッタ。
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クルマバッタとクルマバッタモドキはなぜかモドキの方が多いので、モドキじゃない方に会うのは久しぶりのような気がする。
実に仮面ライダーの顔だな。

あんまり見たことのないトンボだけど後で調べりゃわかるだろうと思って何気なく押さえた一枚。
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ところがこれがさっぱり正体がわからない。
いろいろ資料をひっくり返して、どうやらベニトンボの雌らしいことが判明。
いや日本産じゃないよもうそれ。
本来は台湾以南に住む種類で、これもイシガケチョウ同様目下絶賛北上中らしい。

南九州の生態系はあらためて面白いなあと思った帰省でした。
それこそトンボ返りだったので、またいつかじっくりほっつき歩いてみたいもんだよ。

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夏が終わっても『里山奇談』よろしく。
https://www.amazon.co.jp/dp/4041050782
電書『原色ひまつぶし図鑑』も引き続きよろしく。
http://www.ebookjapan.jp/ebj/content/sakuhin/415436/index.asp
【2017/09/05 05:19】 | ネイチャー | page top↑
夏休みの景色
前回紹介したイーブックジャパンの宮内悠介さんとの対談。
http://www.ebookjapan.jp/ebj/content/sakuhin/415436/index.asp
の、続編というより本編に近い対談が、8/10発売の東京創元社『ミステリーズ!』に収録されますのです。
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488030841
表紙に名前載っててビックリしました。
『エクソダス症候群』文庫化のタイミングで、ふたりして東京創元社についてあれこれ語っております。日高による2Pの描き下ろし漫画もついてお得です。
芳崎せいむさんや喜国雅彦さんの連載漫画も読めるぞ。

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さて前期授業が(だいたい)滞りなく終了したので、京都に通う日々もいったんお休み。いきおいこちらの里山に狩場を移す仕儀と相成りました。
勝手知ったる東京の夏ではあるが、どうにも天気がよろしくない。
梅雨の間は遠慮なく真夏の日差しが降り注いでおったのに、明けた途端に曇りマークの羅列になりよった。おかしい。話が違う。
といって、黙って晴天を待っていては夏が終わってしまう。
生きものの暦というのは存外パンクチュアルなものだ。
なんぼ冷夏でも冬羽のユリカモメは出てこないし、いくら暖冬でも12月に鳴くツクツクボウシはおるまい。たまにいたりするけど例外のない法則というのはないから気にするな。
とまれ、意を決して外に出た。晴れてなくても必要十分に蒸し暑い。ああ夏だ夏。
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盛夏の使者アブラゼミ。
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なんだか「らしくない」場所にいるのは羽化して身体を乾かしていたためと思われる。右の方に抜け殻がそのままになっている。
服を脱いで片さないからな、せみは。

ここんとこ毎年会ってる気がする、葉裏に休むオオトリノフンダマシ。ええと、クモです。
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こう見えて夜になると一風変わった網を張り、蛾を専門に狩るハンターだと伝え聞きます。
まあ昼間しか会ったことないもんで、聞いた話ですよ。

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ミソハギの花に遊ぶマメコガネ。
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こう見えてかつては密かに渡米して農作物を盛大に食害し、現地の対日感情をひどく害した前科者らしいですよ。
ええこれも聞いた話ですけどね。

同じくミソハギにやってきたトモンハナバチ。
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トモンは十紋で、お腹に左右5つずつ2列、合計10個の黄色い斑紋があることに由来する。
ところがどっこい雄はこれが左右に6個ずつある。写真は男の子なので、よーく見ると12紋あることがわかるよ。
ジャイアント馬場は16文キックだよ。いまどきのお子には何の話かわからんよなもう。

まだ赤くなってないけど、ちょび髭があるこれはマユタテアカネですかね。
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アシグロツユムシのこども。
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繊細なガラス細工のようで美しい。

これもおそらくツユムシ類の終齢幼虫。あと一回の脱皮でおとなの階段を昇るよ。
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柔らかな緑色は見事に葉っぱに溶け込んでおります。

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クマゼミごつい。声もでかいし存在感すごい。
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おまけに大量のしっこをたれて飛び去りよった。いろいろ圧倒してくる。
今や関西方面の夏をワシャワシャとはげしく席巻しておる種類であるが、こちらではまだそんなにメジャーな存在ではない。
でも他のいろんな生きものみたくどんどん北上してくるんですかね、いずれ。

イチモンジチョウ正面図。
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翅の表側はちょっと地味めだが裏がなかなか伊達者なのな。
ダークスーツの裏地に金の虎が刺繍してあるとかそういうノリだ。嫌だな。

お尻の赤いハサミが目立つハサミツノカメムシ。
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ハサミがあるのは男の子だけです。牡鹿の角がお尻についてると思えばよろしい。

ヒメギスのカップル。
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手前が雄で、奥のアウトフォーカスになってるのが雌。ぼんやり産卵管が見えます。

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イモリの発生数は体感的に年ごとのムラがある気がする。
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2017年は当たり年ってことで。

レンゲショウマ。漢字では蓮華升麻。
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独特の雰囲気で人気の高い日本特産一属一種の山野草。これは公園の植栽です。
俯いて咲くもんだからたいがいこういうアングルのこういう写真で紹介されている気がする。

曇天続きにしょんぼりした様子のホオジロ。
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むろんしょんぼりしているのは単なる顔の模様で、当の本人は至ってげんきいっぱいです。たぶん。

地べたに這いつくばってこれを撮っていて、通りすがりの男性に小声で「何がいるんですか」と尋ねられる。
たまたま同定できたので胸を張って「クルマバッタモドキです」と答えたのだが、彼はとくにそんな標準和名が知りたかった訳ではないと思う。
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「バッタです」で十分だったのでは。もっと言えば珍しくもなんともないごく普通のバッタです。
でも気を使って下さってありがとうございます。おかげで呑気そうな一枚が撮れましたよ。

ドテッとしたヤマアカガエル。
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ニホンアカガエルはもちょっとしゅっとしている気がする。

アオハナムグリ。コアオじゃないよ。
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これも改めて見るとえらい綺麗な普通種だと思う。

ヤノトガリハナバチ。
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これは以前にハチの師匠であるcoco先生に教わった種類。
やっぱり現場で実物を見て教えてもらうと(わりと)覚えるものだ。覚えられないときは教わる側の脳容量の問題ですすみません。
ドリルっぽいお尻が特徴なのだが、今回ちょっと可愛いめのショットを選んでみた。
ほかのハキリバチに寄生する寄生蜂なんですけどね。

そしてこちらも美しい寄生蜂、ルリモンハナバチ。
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検索すると幸せの青い蜂などドリーミーな二つ名がついてきたりしますが、寄生蜂です。
ちなみに前の方で紹介したトモンハナバチも他の蜂に寄生して育ちます。
いや寄生しないハチもたくさんいますよ。たまたま今回は寄生蜂オンステージになってるだけです。たまたまです。

スケバハゴロモとアオバハゴロモの羽衣呉越同舟。
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両者とくに仲が悪いという話は聞きませんがなんとなく。

カナヘビくんはほんと擬木が好き。
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ハグロトンボ御開帳。
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上の方でハエさんも見とれておりますな。

小さいコクワガタを拾うの巻。
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コクワというのは小さいクワガタなんですが、その中でもミニな男の子ですねこりゃ。
※スジクワガタではないかとのご指摘を頂きました。コクワさんスジクワさんごめんなさい。七節先生ありがとうございます…(おじぎ

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樹の抉れたところでごそごそするクロスズメバチ。
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土の中に巣を作るこの小柄な蜂が、あのおっかないスズメバチの仲間ということになってるのがどうも納得が行かない。
この人たちのこどもがいわゆる「蜂の子」です。

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かぶとむし豊作。
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これは1頭がのどかに樹液を啜っているところに、他の樹にいた1頭を人為的に連れてきちゃったの図です。
夏休み男子としては、さあ喧嘩するかなワクワクと思っておるわけです。
ところが彼らはまったく争う気はなく、驚くべきことに譲りあって平和裏になめなめしているのでした。実に大人です。
けしかけようとしたこちらが大人げなかった。どうもすみません。

とはいえ、喧嘩しなくてもこの堂々たる恰幅と面構え。
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自然の中で出会うと、これは昆虫の王様であるなあとしみじみ思う。

こちらはちょっとふとましい彼女と小柄な彼氏のカップル。
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いわゆるノミの夫婦というやつだ。カブトムシだけど。

このポイントで人気があるのはヤナギの樹液です。
おなじみゴマダラカミキリ氏も長い手足を振り回してどたばたと幹をのぼっております。
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ハキリバチ可愛い。
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バラハキリバチかなと思うけど断定は避けておくのだ。

気の早いツクツクボウシ。
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惜しいつくつくの声が聴こえると夏も終わりかと思うのだが、8月アタマはちと早すぎないか。
小柄で格好がよく、セミ的にはたいへんプロポーションのよい種類だと思っている。

鈴なり。これは人為的な光景でなく、この樹にはあと1頭、都合4頭の雄が群がっていた。
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カナブンやスズメバチといった他のお客が来てないのが不思議な、カブト王室御用達のヤナギの樹だった。
なんだか子供の頃に夢見た景色です。当時はついぞ見たことがなかったけど。

そんな今年の夏休み。
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こんな風景の中で集められたフィールドワーク的聊斎志異。
ハチ師匠coco先生・玉川数両氏との共著『里山奇談』も引き続き宜しくお願いします。礼。
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【2017/08/08 03:36】 | ネイチャー | page top↑
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