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いつの間にやら秋深し
隣は何をする人ぞ。
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いまいち存じませんね。今どきの都会暮らしじゃ近所付き合いもございませんゆえ。

そしてこちら近所付き合いが現存しているであろうあたりの写真になります。
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更新さぼってる間に晩夏をすっ飛ばしてどうも秋になってしまった感じですが、今月もひとつお付き合いのほどを。

だいたい秋風が立ち始める頃から、おとなになったカマキリたちがその辺を徘徊しはじめる。
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身体の横に白いちいさな斑紋が入るのはハラビロカマキリ。
わりと樹上で見かけることが多い種類だが、この人はうろうろと地べたを歩き回っていた。
ことによるとハリガネさんに操られているのかもしれない。
しばしばハラビロさんのお腹に住んでいるハリガネムシ君の詳細はここでは避けておく。

ハラビロさんはカマキリ一家の中ではフレンドリーな方だと思う。
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秋彼岸もうっかりひと月前になってしまったよ。
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ヒガンバナというと基本的に露出を落として不吉な感じに撮るのがデフォルトなのだけど。
たまに明るめに補正をかけるとたいへん華やかな花であることがわかる。
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やたらと花期の長いキバナコスモスではあるが、やっぱりこの季節が旬だ。
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吸蜜に訪れたのはミドリヒョウモン雌。
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ヒョウモンチョウとしてはツマグロヒョウモンの次くらいには見られる気がするが、その差はツマグロ100に対してミドリ5くらいだろうか。
20対1って言えよ。まあ近年めちゃめちゃ多いですからツマグロ。

キバナでないコスモスにやってきたオオスカシバ先生。
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相変わらずつぶらな瞳をしておられる。

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おや、何か用かね。
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かえるというのはおとなしくさえしていればなかなかに哲学的存在である。
これはまだ小さめのトノサマガエル。小さめの分際でたいがい悟った表情だよ。

涼やかなレモンイエローの花をつけるアキノノゲシ。
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舌状花が一重っぽくひらくキク科の花が好きなのだ。ジシバリとかコオニタビラコとかね。

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大学に行く途中の塀をクロアゲハの仔がのぼっていたので少し遊んでもらった。
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やはり柑橘系の樹につくナミアゲハの幼虫に似ているが、つっついて肉角を出させると赤いのですぐわかる。そして成虫はとくに似ていない。
いっぽう、成虫がナミアゲハに似るキアゲハの場合、幼虫はこれらとはまったく違う雰囲気で、食草もニンジンやらセリ科の植物だ。
この三種類のアゲハの関係は昔からなんとなく不思議に思っている。

いつの間にやら完全に秋型になったキタテハ。
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夏型はどちらかというと黒ずんだ蝶だが、この姿になるとなるほど黄タテハであるなあと毎年思う。

植え込みのミモザにキチョウが生っていた。
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さいしょ羽化したところなのかと思ったが、交尾するために雄が雌の羽化を待っているのでは、というご指摘を頂いた。
なるほど確かに蛹は中味入りのようである。。
この日は生憎の空模様だったので、まあ単に雨やどりの可能性もあります。ちょうだいませませ。

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玄関先に遊びに来ていたカネタタキの男の子。
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よく屋内でチンチンと怪音を響かせているのだが、ご覧のように小さいので居所を突き止めるのは至難の業。
楽器となるのはつんつるてん状態の上着の裾。なので、鳴かない女の子は翅をもたず全裸状態です。なんてこった。

思いっきり絞り開けて撮ったキンモクセイ。
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心なしか今年はよく匂っている気がする。

クルマバッタモドキは仮面ライダーよりハカイダー系だと思う。
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いずれにせよ石ノ森風味。

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オオアオイトトンボと思われる個体。とても美しい。
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ママコノシリヌグイの可愛い花。
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陰湿なる和名は葉っぱに凶悪なトゲが多いことに由来する。おそろしい継母がこれで継子の尻を拭うのだ。
現在であればいたずらに継母を貶める怪しからん命名としてたちまち却下されているであろう。
よく似たアキノウナギツカミの方が無難な名前といえる。ウナギの生息状況を考えるとそうでもないのかな。

ナツアカネさんに遊びに来て頂きました。
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指立てて止まってくれるのはアカネ属の皆さんだけじゃ。

ウワー高いなー。
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雲の景色もすでに夏のそれではない。
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今年も残すところふた月ちょっと。
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【2017/10/21 03:01】 | ネイチャー | page top↑
さよなら夏の日
えー、今年の東京の八月はわたくし的に瞬殺でした。
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31日のうち27日雨が降ってる八月とかありえないと思うんだ、ぼかぁ。

とはいえ相手は天気である。天に唾してみても自分に降りかかるだけだ。
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雨間を突いて撮りためた写真をやっとこさ公開するよ。
いつも思うけど雨間はアメマと読むと間勘平なのでアママと読んでおきたい。
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オニヤンマは垂直にぶらさがって休みます。
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ふだんは休みなく巡回する高速の飛翔体だが、他のヤンマ類に比べると比較的休んでるところに出くわす確率が高い気がする。
なお、この個体は寝てたのか難なく素手で捕まえられた。
囚われの身となったオニヤンマというのは大あごをがきがき言わせて激しく抵抗し、力も強いのでなかなか剣呑だ。噛まれると痛い。
ダ・ヴィンチの取材中であり、皆に見せびらかした後はリリースした。
今日明日あたり発売号のトロイカ学習帳でトロさんが文中ちょっと触れておりますよ。

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イヌブナの倒木であまり見慣れないカミキリムシがいちゃついておった。
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偶々行き合った紳士に、ヒゲナガゴマフカミキリであると教えて頂く。
どうやら見慣れなかったのは私が気にしていなかっただけらしく、よく見るとけっこうな数が遊んでいる。
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モノトーンのまだら模様にレモンイエローを差した、シックな色味のカミキリだ。

こちらは紳士が見せて下さったレアもの。ヨコヤマヒゲナガカミキリである。
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名前は聞いたことがあったが、実物は初見。貫禄があって美しい個体だった。
Aさんありがとうございます。ご縁があったらまた色々教えてください。

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写真の出来としては何ともいえないが、都内では今年初のアサギマダラだったので証拠にアップしておくよ。
さっさと飛び去られてこれしかピントが行かなかったのです。
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遠くを飛んでるのを見て本種かと思ったらアカボシゴマダラだったという事例が最近多い。
アカボシさんが増えているのもあるだろうが私の老眼が進んでおるのかもしれぬ。しくしく。

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伐り倒されたイヌブナの樹にド派手な伊達男がやって来ました。
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今年3回目にして初めて接近遭遇に成功したヤマトタマムシです。
やっぱり本種とナミハンミョウの鞘翅の輝きというのはちょっと凄いと思う。
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前回のカブトムシ同様、希少種でもなんでもないけど会えるとめっちゃ嬉しい相手のひとりです。

ハーイ。
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お腹側も遺憾なくメタリックグリーンに輝いております。

そしてこちら、私が文句なしにいちばん好きな菌類であるところのタマゴタケ。
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今年も会えて嬉しい嬉しい。

ひとりで喜んでいると、なにを撮ってるんだろうと近づいてきたファミリーのお父さん。
「あーこれタマゴタケじゃないかな? おいしいやつ」と
家族に向かっておっしゃる。
ちょっと自信なさげな口ぶりに、ええタマゴタケですおいしいですよと笑って口を挟んでしまった。
やっぱりそうですよね! とお父さんも笑う。
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そういう出会いもまた、楽しい。

所用で実家の方に赴く。いつもながらの亜熱帯感。
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立派に温帯なんですけどね。
そして関東を一歩出ると意外に晴天なのだ。なんてこった。

浜辺で泥団子作りに余念のないコメツキガニさんたち巣穴つき。
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バッタ類はなるべく地面に腹這いになって撮ってしまう。
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そのいち・ショウリョウバッタ。

このでっかいハチの正体がわかりません。助けてハチマスター。
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雰囲気はトゲアシオオベッコウに近い気がするのですが。

バッタそのに・マダラバッタ褐色型。
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バッタそのさん・マダラバッタピンク型。
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ピンク型という分類はないのだが、この種はたまにこういう色彩変異を示すらしい。
ももいろのバッタというのもなかなか乙なものだと思った。ももいろクローバッタ乙。

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夏の終わりを告げるツクツクボウシ。
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もっとも最近は八月頭くらいから鳴いてる気がする。温暖化なのか彼らの時計がちょっとずれたのかはわからない。

オニヤンマ同様、ぶらさがり休み派のウスバキトンボ。
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とはいえ本種はまったく島影のない太平洋のど真ん中を飛んでいるのが観察された例があり、とくに休まなくても平気ではあるらしい。
なんだかブラックな勤務状況っぽいので、ぜひ適当に休んで欲しい。

シダの葉になんだかぼろっちい蝶がとまった。
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これは東京で見られる虫ではありません。多摩動物公園の昆虫館は別として。
南方系の種であるイシガケチョウです。フィールドで会ったのははじめてかも。

ただでさえぼろっちい様子の蝶なのだが、この個体は本当にちょとくたびれてる感じ。
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とろろ昆布で描いた古地図のようなふしぎな柄を、古人は石積の模様に見立てて石崖蝶の名を与えたといいます。
本種も他のさまざまな生物同様、分布の北上が観察されていると聞く。
何十年かすると東京あたりでも会えるようになるのかもしれない。

そしてこちらバッタそのさん・クルマバッタ。
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クルマバッタとクルマバッタモドキはなぜかモドキの方が多いので、モドキじゃない方に会うのは久しぶりのような気がする。
実に仮面ライダーの顔だな。

あんまり見たことのないトンボだけど後で調べりゃわかるだろうと思って何気なく押さえた一枚。
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ところがこれがさっぱり正体がわからない。
いろいろ資料をひっくり返して、どうやらベニトンボの雌らしいことが判明。
いや日本産じゃないよもうそれ。
本来は台湾以南に住む種類で、これもイシガケチョウ同様目下絶賛北上中らしい。

南九州の生態系はあらためて面白いなあと思った帰省でした。
それこそトンボ返りだったので、またいつかじっくりほっつき歩いてみたいもんだよ。

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夏が終わっても『里山奇談』よろしく。
https://www.amazon.co.jp/dp/4041050782
電書『原色ひまつぶし図鑑』も引き続きよろしく。
http://www.ebookjapan.jp/ebj/content/sakuhin/415436/index.asp
【2017/09/05 05:19】 | ネイチャー | page top↑
夏休みの景色
前回紹介したイーブックジャパンの宮内悠介さんとの対談。
http://www.ebookjapan.jp/ebj/content/sakuhin/415436/index.asp
の、続編というより本編に近い対談が、8/10発売の東京創元社『ミステリーズ!』に収録されますのです。
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488030841
表紙に名前載っててビックリしました。
『エクソダス症候群』文庫化のタイミングで、ふたりして東京創元社についてあれこれ語っております。日高による2Pの描き下ろし漫画もついてお得です。
芳崎せいむさんや喜国雅彦さんの連載漫画も読めるぞ。

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さて前期授業が(だいたい)滞りなく終了したので、京都に通う日々もいったんお休み。いきおいこちらの里山に狩場を移す仕儀と相成りました。
勝手知ったる東京の夏ではあるが、どうにも天気がよろしくない。
梅雨の間は遠慮なく真夏の日差しが降り注いでおったのに、明けた途端に曇りマークの羅列になりよった。おかしい。話が違う。
といって、黙って晴天を待っていては夏が終わってしまう。
生きものの暦というのは存外パンクチュアルなものだ。
なんぼ冷夏でも冬羽のユリカモメは出てこないし、いくら暖冬でも12月に鳴くツクツクボウシはおるまい。たまにいたりするけど例外のない法則というのはないから気にするな。
とまれ、意を決して外に出た。晴れてなくても必要十分に蒸し暑い。ああ夏だ夏。
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盛夏の使者アブラゼミ。
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なんだか「らしくない」場所にいるのは羽化して身体を乾かしていたためと思われる。右の方に抜け殻がそのままになっている。
服を脱いで片さないからな、せみは。

ここんとこ毎年会ってる気がする、葉裏に休むオオトリノフンダマシ。ええと、クモです。
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こう見えて夜になると一風変わった網を張り、蛾を専門に狩るハンターだと伝え聞きます。
まあ昼間しか会ったことないもんで、聞いた話ですよ。

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ミソハギの花に遊ぶマメコガネ。
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こう見えてかつては密かに渡米して農作物を盛大に食害し、現地の対日感情をひどく害した前科者らしいですよ。
ええこれも聞いた話ですけどね。

同じくミソハギにやってきたトモンハナバチ。
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トモンは十紋で、お腹に左右5つずつ2列、合計10個の黄色い斑紋があることに由来する。
ところがどっこい雄はこれが左右に6個ずつある。写真は男の子なので、よーく見ると12紋あることがわかるよ。
ジャイアント馬場は16文キックだよ。いまどきのお子には何の話かわからんよなもう。

まだ赤くなってないけど、ちょび髭があるこれはマユタテアカネですかね。
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アシグロツユムシのこども。
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繊細なガラス細工のようで美しい。

これもおそらくツユムシ類の終齢幼虫。あと一回の脱皮でおとなの階段を昇るよ。
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柔らかな緑色は見事に葉っぱに溶け込んでおります。

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クマゼミごつい。声もでかいし存在感すごい。
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おまけに大量のしっこをたれて飛び去りよった。いろいろ圧倒してくる。
今や関西方面の夏をワシャワシャとはげしく席巻しておる種類であるが、こちらではまだそんなにメジャーな存在ではない。
でも他のいろんな生きものみたくどんどん北上してくるんですかね、いずれ。

イチモンジチョウ正面図。
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翅の表側はちょっと地味めだが裏がなかなか伊達者なのな。
ダークスーツの裏地に金の虎が刺繍してあるとかそういうノリだ。嫌だな。

お尻の赤いハサミが目立つハサミツノカメムシ。
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ハサミがあるのは男の子だけです。牡鹿の角がお尻についてると思えばよろしい。

ヒメギスのカップル。
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手前が雄で、奥のアウトフォーカスになってるのが雌。ぼんやり産卵管が見えます。

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イモリの発生数は体感的に年ごとのムラがある気がする。
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2017年は当たり年ってことで。

レンゲショウマ。漢字では蓮華升麻。
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独特の雰囲気で人気の高い日本特産一属一種の山野草。これは公園の植栽です。
俯いて咲くもんだからたいがいこういうアングルのこういう写真で紹介されている気がする。

曇天続きにしょんぼりした様子のホオジロ。
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むろんしょんぼりしているのは単なる顔の模様で、当の本人は至ってげんきいっぱいです。たぶん。

地べたに這いつくばってこれを撮っていて、通りすがりの男性に小声で「何がいるんですか」と尋ねられる。
たまたま同定できたので胸を張って「クルマバッタモドキです」と答えたのだが、彼はとくにそんな標準和名が知りたかった訳ではないと思う。
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「バッタです」で十分だったのでは。もっと言えば珍しくもなんともないごく普通のバッタです。
でも気を使って下さってありがとうございます。おかげで呑気そうな一枚が撮れましたよ。

ドテッとしたヤマアカガエル。
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ニホンアカガエルはもちょっとしゅっとしている気がする。

アオハナムグリ。コアオじゃないよ。
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これも改めて見るとえらい綺麗な普通種だと思う。

ヤノトガリハナバチ。
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これは以前にハチの師匠であるcoco先生に教わった種類。
やっぱり現場で実物を見て教えてもらうと(わりと)覚えるものだ。覚えられないときは教わる側の脳容量の問題ですすみません。
ドリルっぽいお尻が特徴なのだが、今回ちょっと可愛いめのショットを選んでみた。
ほかのハキリバチに寄生する寄生蜂なんですけどね。

そしてこちらも美しい寄生蜂、ルリモンハナバチ。
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検索すると幸せの青い蜂などドリーミーな二つ名がついてきたりしますが、寄生蜂です。
ちなみに前の方で紹介したトモンハナバチも他の蜂に寄生して育ちます。
いや寄生しないハチもたくさんいますよ。たまたま今回は寄生蜂オンステージになってるだけです。たまたまです。

スケバハゴロモとアオバハゴロモの羽衣呉越同舟。
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両者とくに仲が悪いという話は聞きませんがなんとなく。

カナヘビくんはほんと擬木が好き。
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ハグロトンボ御開帳。
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上の方でハエさんも見とれておりますな。

小さいコクワガタを拾うの巻。
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コクワというのは小さいクワガタなんですが、その中でもミニな男の子ですねこりゃ。
※スジクワガタではないかとのご指摘を頂きました。コクワさんスジクワさんごめんなさい。七節先生ありがとうございます…(おじぎ

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樹の抉れたところでごそごそするクロスズメバチ。
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土の中に巣を作るこの小柄な蜂が、あのおっかないスズメバチの仲間ということになってるのがどうも納得が行かない。
この人たちのこどもがいわゆる「蜂の子」です。

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かぶとむし豊作。
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これは1頭がのどかに樹液を啜っているところに、他の樹にいた1頭を人為的に連れてきちゃったの図です。
夏休み男子としては、さあ喧嘩するかなワクワクと思っておるわけです。
ところが彼らはまったく争う気はなく、驚くべきことに譲りあって平和裏になめなめしているのでした。実に大人です。
けしかけようとしたこちらが大人げなかった。どうもすみません。

とはいえ、喧嘩しなくてもこの堂々たる恰幅と面構え。
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自然の中で出会うと、これは昆虫の王様であるなあとしみじみ思う。

こちらはちょっとふとましい彼女と小柄な彼氏のカップル。
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いわゆるノミの夫婦というやつだ。カブトムシだけど。

このポイントで人気があるのはヤナギの樹液です。
おなじみゴマダラカミキリ氏も長い手足を振り回してどたばたと幹をのぼっております。
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ハキリバチ可愛い。
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バラハキリバチかなと思うけど断定は避けておくのだ。

気の早いツクツクボウシ。
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惜しいつくつくの声が聴こえると夏も終わりかと思うのだが、8月アタマはちと早すぎないか。
小柄で格好がよく、セミ的にはたいへんプロポーションのよい種類だと思っている。

鈴なり。これは人為的な光景でなく、この樹にはあと1頭、都合4頭の雄が群がっていた。
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カナブンやスズメバチといった他のお客が来てないのが不思議な、カブト王室御用達のヤナギの樹だった。
なんだか子供の頃に夢見た景色です。当時はついぞ見たことがなかったけど。

そんな今年の夏休み。
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こんな風景の中で集められたフィールドワーク的聊斎志異。
ハチ師匠coco先生・玉川数両氏との共著『里山奇談』も引き続き宜しくお願いします。礼。
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【2017/08/08 03:36】 | ネイチャー | page top↑
文月、夏到来。
うっかり今月初更新。
20日には今はなきWebマガジンKATANAにて連載しておりました『原色ひまつぶし図鑑』がイーブックジャパンより電子書籍化。
刊行にあたって、作家・宮内悠介さんが対談をご快諾して下さいました。
http://www.ebookjapan.jp/ebj/content/sakuhin/415436/index.asp
宮内さん、与太話に付き合って頂いて本当にありがとうございます。
漫画自体も与太話の塊ではありますが、同時に私という人間の集大成でもあります。
よろしくお願いいたします。

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そして『里山奇談』はおかげさまで引き続き好調です。
https://www.amazon.co.jp/dp/4041050782
今回もそんな里山で出会った連中を紹介させて頂きます。ふだんより写真10枚ほど増量。重たかったらすみません。

今年も会えたおなじみの顔。
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キングオブ普通種のゴマダラカミキリさんは、なにげなく振り向いた目の前の木によいしょととまっておられたりする。
つい嬉しくなってばしゃばしゃ撮ってしまう。
めずらしい顔も驚きがあって楽しいが、いくら見慣れていてもやっぱり嬉しくなる邂逅というものがある。
ゴマダラやキボシ、ノコギリやウスバ、ラミーといったなじみのカミキリ類は、私にとってそういう相手。旧知の仲というか。
もちろん向こうはぜんぜんそんなこと思わないだろうけど。はっ片想いなのか。

これも同じ。市街地でも普通に見られる野生蘭、ネジバナ。
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かなりしっかり巻きの入った一株でした。

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だいぶ育ってきた稲の陰で油断する殿様をスナップ。
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いつも言ってるけどビビリだからね殿様。油断したところを狙うのが定石。

このふた月くらいでかるく数十尾は出会っているイモリ氏ではあるが。
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一向に飽きるでもなく拾えるものなら拾ってしまう。
下の手乗り個体は陸にあがって休んでいたもので、だからちょいと乾いている。
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乾燥した両棲類(の生きてるやつ)というのはなかなか珍しい。
といって別段弱ってるふうもなく、手に乗せたら元気によちよち登ってきた。
元気なら、うれしいね(by 高橋幸宏)。

クラムボンはかぷかぷ笑ったよ(定期コメント)。
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親子じゃなくて夫婦かな、あるいは。

こちらのサワガニは赤い。
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うっかりボイル済みかと思った。家の近所の個体群が青白い都会っ子たちなので、こうも赤いと別種のように思えてしまう。

あまがえるのお子たちが育ってきた。
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まだまだ小さいけど、もうオタマジャクシの面影はない。
いっちょまえにあまがえるなので、たいそう生意気である。
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通り雨の残した水滴を飾るコガネムシ。
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後ろ足を上げているのはこの仲間の警戒のポーズだと言われている。
あまり警戒してなさそうなときでも上げてる気がするので、本人に聞いてみないと真意はわかるまい。

今年も間に合ったアカダマキヌガサタケ。
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例年よりちょっと遅かったらしい。空梅雨気味だったからなー。
梅雨の時期にはちゃんと雨が降らないとその後の予定が狂うのだ。本邦の季節の推移としては。

キリギリスっぽい声がするけど姿が見えないなあと思ってたら、どうもヒメギスだったらしい。
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うちらにとっての夏の歳時記のひとつ。

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樹液スポットにノコギリクワガタ女子発見。
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あまりのことにカナブン氏も驚きをかくせません。

「あらー捕まっちゃった」
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雄のような迫力はなくともクワガタはやはり嬉しい。
とくにノコギリ女子のたたずまいはどこか洗練されている気がして素敵である。
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ひいき目かもしれんけど。ヒラタやミヤマの武骨さもあれはあれでかっこいいし。
コクワのなんか健気な感じも好きだし。なんでもいいのか。

同じクヌギで、クワガタのようなそうでもないようなひとに遭遇。
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これはコカブトムシですかね。そんなに頻繁に会える相手ではないので現場での同定に自信がもてなんだです。
下も同じ個体。
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胸のスリット状の窪みはメスの証。男子はここに指で押したような窪みがあり、頭に短ーい角がある。
オスには東京の里山で会ったことがあるのだけど女子はこれが初見でした。
まだまだ新たな出会いはあるもんです。諦めちゃいけないよ、みんな。

ちょっとふうがわりなお客つながりでは、ニジゴミムシダマシの仲間にも会いましたよ。
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ヒメニジゴミムシダマシかな? 虹色のちいさな甲虫です。
このひとにも以前東京で会ったことがある。
そのときにマクロライト落として失くしたから覚えてるんだおらあ。しくしく。

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カナヘビ君は擬木とか縄とかいろいろ陽のあたる場所が大好き。
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爬虫類は日光浴しないとね。

宮沢賢治『風の又三郎』に「青いくるみも吹きとばせ」という一節がある。
くるみの実は青いのです。
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緑色だけど。まあ青信号も緑だしね。緑を青とよぶのはなんでだろう日本人。

また会えたゴマダラさん。こっちは女子かな。
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ごまだらかみきりっ! な感じのポートレートを頂きました。

ニイニイゼミを拾う。だいたい毎年拾っている。
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アブラとミンミンとヒグラシも毎年拾う気がする。

この季節は巣立った雛が親のあとをついてまわっていることが多い。
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幼鳥はたいがいくちばしに黄色い馬蹄班がまだ残っており、よく鳴く。
この子雀もなにごとかを訴えている最中っぽい。もっとも、近くにいる大人の視線はいまいち優しくない。
「えー、また鳴くん? なんなん? 知らんがなもー」とかそんな感じ。

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樹液スポットを見上げていたら大きな蝶がばさばさと飛来するではありませんか。
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ええオオムラサキです。
幼虫の頃はあんななのに、(前回の日記 参照)
ひとたび成人するとカナブンやスズメバチをも追い払う威風堂々たる日本の国蝶になってしまうので、なんというか変態すごい。
この場合の変態は完全変態や不完全変態の変態です。いやまあ一般的な変態もすごいとは思いますが。

クワの木になじみのお客を発見。
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冒頭でゴマダラと一緒に名前を出したキボシカミキリさんです。
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ずいぶん小さ目の個体だったけど、この存在感大好き。

そして同じクワの木にちょっと変わったお客も発見。
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トラフカミキリはスズメバチに似せたベイツ型擬態の代表として名高い。
図鑑や写真で見ると「そりゃ色味はそうかもしれないけど、普通にカミキリじゃん?」と思います。
けど、実際に出くわすと確かに一瞬えっスズメバチ!? ってなったね。思いの外有効だよ擬態。
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虎斑とはよく言ったもので、ちょっとモフり感がある点も手伝ってじつにトラっぽい。
トラと見間違える捕食者もいるかもしれない。
無理かな。

スケバハゴロモは透羽羽衣。
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まったく珍しくないけど、1センチ足らずのこの昆虫を仔細に眺めてみるとその精巧な細工に改めて驚く。
分類としてはカメムシ目に属する。
カメムシ目っつってもこれらハゴロモやらセミやら多岐にわたる仲間を含むので、昔ながらの半翅目って呼び方の方が好きなのじゃ。
代表種をカテゴリ名に適用してしまうやり方は、ネコ目イヌ科とかになって混乱を招くのであまり好きでないのじゃ。

「そうだそうだ」
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「べつにどっちでもいい」
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宝石のような甲虫を拾った。
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ミドリセンチコガネ。
さまざまに地域変異がみられるオオセンチコガネの、関西の一部地域にみられる緑色の個体群なのだ。
基本関東の人間なのでセンチコガネの色は紫だと思っている。
青色のルリセンチコガネは奈良で見られることを知っていて探しに行ったことがあるが、今回はまったく心の準備をしていなかったので正直ビックリした。
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なお前にも申しましたがセンチコガネは雪隠黄金です。むやみに手乗りにする行為は積極的にはお薦めしませんねんのため。

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7月9日の夜の月。うわもう2週間ちかく前か。
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まだまだ暑い季節が続きます。皆さんどうか水分補給を忘れずに。
【2017/07/22 02:51】 | ネイチャー | page top↑
六月の水辺
『里山奇談』おかげをもちまして重版出来。
twitterでも色んな方々に読んで頂いており、嬉しさをかみしめております。
皆さんのツイートの拡散や御礼はcocoさん玉川さんお任せになってしまって心苦しいのですが、できる限り目を通して感謝しております。
ありがとうございます。

あれらの物語が産まれ語られた舞台を、今回もご紹介してゆきますよ。
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里山ではヤマサナエと並んでよく出会うコオニヤンマ。
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これも実はサナエトンボの仲間なので、このように植物や石の上に止まっている姿が多くみられる。
ヤンマ類はこういう休み方はせえへんのじゃ。

トノサマガエルの緑色は、なんとなくスイカを連想させる。
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広角でけっこうぎりぎりまで近づいて撮ってみた。
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殿様はかなりビビリなので遠くからでも気配を察して逃げてしまう。
しかしいちど油断させてしまえば、じりじり近寄られる分にはまったく気にしない。
そのあたりのライン引きがよくわからん。お殿様の考えることは不明だぜ。

ミヤマカワトンボ。
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翅をじわーっと開いた際、セロファンのような影が落ちるのが好きでしてね。
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今期初ナミハンミョウ。
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山道で登山者の前を案内するように飛ぶことからミチオシエの異名を持つ虫だが、私はだいたい水辺でみかけることが多い。
餌となる小さい虫たちがたくさんいるからだろうか。
タマムシよりはるかに小さいが、その輝きと存在感は勝るとも劣らない。
普通はもうすこし赤やオレンジの印象があるけど、たまにこうやって寒色系の個体に出会う。

恥ずかしがり屋のアオダイショウに会ったよ。
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蛇のみなさんも獲物を求めて水辺にいることが少なくない。
比較的気の荒い種類ではあるが、くりくりした目は可愛らしい。ヤマカガシやマムシは悪相やけんね。

これも美しいアオハダトンボ。
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とはいえ詳しい方々はご承知の通り、ハグロトンボとアオハダトンボの見分け方というのはなかなか難しい。
ハグロトンボはいわゆる極楽トンボの異名をもつ、黒い翅をひらひらさせてとぶトンボです。
で、本当にこれアオハダなん? ハグロと違うん? と聞かれると正直そこまでの自信はありません。

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しかしハグロをさんざ見てきた身としては、こんなに綺麗さに息を呑んだ経験はなかったので。
希望も込めてアオハダトンボだと思い込んでおきます。

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アジサイの学名がハイドランジアだと知ったとき、ウルトラセブンの潜水艦とイメージが重ならなくて混乱したのは私だけではあるまいと睨んでいる。

カラムシの葉にやってくるラミーカミキリたち。
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けっこう毎年律儀に見かけるので、そのたびに嬉しくなって撮ってしまう。
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飛行機雲の裏に伸びる影みたいのはなんなのかなあ。
なにかふしぎな飛行機の残したシュプールなんだろうか。

学校に向かう途中の住宅地で出くわした野生のバンビちゃん。
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鹿の目ってくろめがちで本当に優しい。

「やべえ変なおっさん来た。逃げよ逃げよ」
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増えすぎた場所では害獣になってしまっているニホンジカ。
なるべくならけんかせずに一緒に生きていければなあ、と思う。

ノカンゾウのユリとしてはすこし野暮ったい佇まいが好きです。
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パトロール中のクロスジギンヤンマ雄。
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だいたいこうやって延々飛び回っており、ミラーレスで追い写しをする腕の持ち合わせがないのでいつも苦労する。
だって一眼レフより軽いんだもん。

そんなクロスジが疲れからか黒塗りの高級車に、ではなく、めずらしく一休みしてくれた。
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ヤンマが休むときは、基本的にこうやって垂直にぶらさがる。手は疲れないのかしらん。
以前ツイートした通り、実物を見たことがあるトンボとしてはいちばん好きな種類である。
黒味があって締まったカラーリングと、ブルーに輝く巨大な複眼にいつまでも見とれてしまう。

昼間のゲンジボタルに手乗りしてもらう。
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ホタルというのも水ぎわの生きもので、昼間はそのへんの草や木の上で休んでいる。
写真は表側だけど裏返すと発光器がわかるよ。

ヤマサナエ。コオニヤンマの項で述べたように、石の上に止まっております。
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エノキの木で葉っぱを食べていた大きないもむしに手乗りを願う。
あれこれ葉っぱじゃないよ、と怪訝そうにとまどっているこの子は、国蝶オオムラサキの終礼幼虫である。
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このあとエノキの葉に擬態したさなぎになり、羽化してあの大きな蝶があらわれるのだ。
こんなよちよちしてるのにね。

そりゃービックリだケロ。
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田んぼの底になにやら黒い生きものがいるのがおわかりですか。
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これはイモリたちがだらだらしておりますのです。

横の用水路にいたのをかるくイモリすくい。
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持って帰りませんけどね。

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低い物置の屋根の上できょとんとしているのは、シジュウカラの子だ。
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これは飛ぶ練習をしている雛であって、いわゆる「拾ってはいけない」案件です。
だいじょぶかなと見ていると、このあとウッドストックみたいな感じで畑の方によたよた飛んで行ったのですこし安心した。
すると、直後にさあっとその後を追ってゆくものがいる。
近くで見守ってた親鳥かと思って望遠で覗いてみたら、これがびっくりモズだった。
モズ的にはシジュウカラの雛なんて狩りやすくておいしいばんごはんである。ひい!

しかし半狂乱で後を追って来た親たちが大騒ぎしてモズを追い払い、どうにかことなきを得た。
よかったよかった。これからは気をつけてね、
ちゃんと育つといいな。

そんなこんなで里山にも夜のとばりが落ちる。
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たぶん、ここからはほたると怪異の支配する時間。

だから、おしまいにもいちど宣伝。
https://www.amazon.co.jp/dp/4041050782
よろしくお願いします。
【2017/06/24 18:38】 | ネイチャー | page top↑
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